浅草寺の開祖と、神社創建に関わった三人を祀る三社権現、三社祭で知られる
[住所]東京都台東区浅草2-3-1
[電話]03-3844-1575

浅草神社(あさくさじんじゃ)は、東京都台東区浅草、浅草寺本堂右隣にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

通称は三社権現(さんじゃごんげん)、三社様(さんじゃさま)。『江戸名所図会』にも記載がある。近代社格では郷社。浅草名所七福神の恵比須で、

社伝によれば、第33代推古天皇36年(628年)、檜前浜成(ひのくまはまなり)・武成(たけなり)の兄弟が宮戸川(現 隅田川)で漁をしていたところ、網に人形の像がかかった。

兄弟がこの地域で物知りだった土師真中知(はじのあたいなかとも)に相談した所、これは観音像であると教えられ、二人は毎日観音像に祈念するようになった。

その後、土師真中知は剃髪して僧となり、自宅を寺とした。

これが浅草寺の始まりである。土師真中知の歿後、真中知の子の夢に観音菩薩が現れ、そのお告げに従って真中知・浜成・武成を神として祀ったのが当社の起源、とされる。

実際には、平安時代の末期から鎌倉時代にかけて、権現思想の流行とともに、三人の子孫が祖先を神として祀ったものであろうと、当社自身が認めている(参考)。

三人の御祭神ゆえに、三社権現、三社様となった。

明治維新の神仏分離令により浅草寺との袂を分かち、明治元年(1868年)に三社明神社と改称、明治5年(1873年)に郷社に列し、明治6年(1874年)に現在の名称となった。

社殿は浅草寺の本堂の東側にある。現存の社殿は徳川家光の寄進で慶安2年(1649年)に完成したもので、拝殿・幣殿・本殿が国の重要文化財に指定されている。

特に当社ではPRしていないが、最も古い招き猫丸〆猫(まるしめのねこ)に関する古い記録が複数残っており、招き猫発祥の地としては最も確かな神社とされる。

例祭は5月17日。現在は5月第3週の金・土・日曜日に行われる。三社祭(浅草神社例大祭)が特に知られている。

奉納される田楽「びんざさら舞」は室町期のものとされ、古式に則ったものとして有名。最終日の日曜日に本社神輿が各町渡御する。

境内社に被官稲荷神社がある。安政2年(1856年)に伏見稲荷大社から勧請された。「巫女の独り言」という巫女によるブログがある。

現在までに東照宮を合祀しており、当社は、全国東照宮連合会に加盟している。

【ご利益】
家内安全、商売繁盛、厄除け
浅草神社
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浅草神社の御朱印