鵺退治の源頼政が祈願した社、その「やじり」が今に伝わる
[住所]京都府京都市下京区綾小路通高倉西入ル神明町
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神明神社(京都市下京区)(しんめいじんじゃ)は、京都府京都市下京区神明町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

天照大神菅原道真公が御祭神で、通称、榎神明(えのきしんめい)の名でも知られる。

当地は平安時代末期、近衛天皇がしばしば皇居としたと伝わる藤原忠通の屋敷跡で、「四条内裏」または「四条東洞院内裡」と呼ばれた。この邸内にあった鎮守の社が当社である。

社伝によると、近衛天皇の時代、頭は猿、尾は蛇、手足は虎の「鵺(ぬえ)」という怪鳥が毎夜、空に現れ都を騒がせた。

弓の名手であったという源頼政は退治の命を受け、当社に祈願した後、見事に鵺を退治した。

この時使われた弓矢の「やじり」2本が宝物として伝わっており、今でも祭礼の時に飾られる。厄除け・火除けの神と呼ばれるゆえんである。

その後、天台宗の護国山立願寺円光院という寺によって管理されていたが、明治初期の神仏分離令によって神社だけが残され、それ以来、神明町が管理を行っている。

榎の大木があったので「榎神明」とも呼ばれた。

また、当社には豊園小学校内(現在の洛央小学校)に祀られている文子天満宮の御祭神が戦後、合祀されている。

この文子天満宮の御祭神が、近世には立願寺天神などと呼ばれていた可能性があり、立願寺天神は、宝永5年(1708年)ごろ『都すゞめ案内者』に記載された「洛陽順参二十五ケ所」の一つに含まれている。

いわゆる洛陽天満宮二十五社順拝の一社と思われる。

【ご利益】
厄除け・火除けの神、学問・学業成就
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神明神社(京都市下京区)の御朱印