謎の播磨国府の遺構か? 姫路市平野町で奈良時代の大量の瓦が出土、現地説明会も
兵庫県姫路市平野町の遺跡「姫路城城下町跡」から奈良時代のものとみられる大量の瓦や建物の柱跡が見つかり、市埋蔵文化財センターが2015年10月13日、発表しました。この遺跡付近には奈良時代の役所「播磨国府」の推定地「本町遺跡」があり、同センターは「播磨国府に関連する施設があった可能性が高い」としているようです。産経新聞が報じています。現地説明会が10月17日(土)開催されます。

今回の調査地は、近世山陽道(西国街道)に面した町家の一角にあたるといいます。

調査では、姫路城下町の町家跡の下層から奈良時代の遺構が見つかり、そのうち溝からは多量の瓦が出土したようです。

これまでも本町遺跡の発掘調査で多くの瓦の出土がありましたが、そのほとんどが遺構に伴ったものではなかったことから、今回の検出に期待がかかります。

奈良時代に瓦葺きであった建物は役所や寺院に限られることから、今回見つかった遺構は、播磨国府に関連した施設である可能性が高い、ということになるようです。

播磨国府については不明な点が多く、今回の発見は、播磨国府の解明につながる可能性があるようです。

現地説明会では、掘立柱建物跡や瓦の出土した溝とともに、出土した瓦や江戸時代の町家で使用されていた陶磁器なども閲覧できるといいます。

現地説明会は17日午後1時半から。お問い合わせは、市埋蔵文化財センターまで、電話:079-252-3950。詳細な住所や地図のあるウェブサイトはこちらから。