菅原道真や、その大宰府への左遷途上の足跡にゆかりのある神社
菅公聖蹟二十五拝 - 菅原道真や、その大宰府への左遷途上の足跡にゆかりのある神社
菅公聖蹟二十五拝(かんこうせいせきにじゅうごはい)は、京都から九州(大宰府・太宰府)まで菅原道真を祀る天満宮の中から、由緒深い25社を選んで順拝する風習である。

京都の道真生誕地などから奈良、大阪、兵庫、香川、広島、山口、福岡の太宰府天満宮を経て、また大阪に戻り、京の北野天満宮で終わるルートとなる。

あくまでも伝承とはいえ、さすがに数百年も言われ続けていると、それぞれの由緒は極めて現実感を伴い、道真の生前、左遷途上の足跡はもちろん、その心情にも触れられる気がする。

もちろん、道真のご神徳、学問・学業成就にはもってこいの巡拝コースである。

第1番 菅原院天満宮神社 (京都府)

菅原院天満宮神社 - 道真生誕の地の伝承地の一つ、「菅公御産湯の井」や癌封じの神
[説明]道真生誕の地「菅公御産湯の井」
[住所]京都市上京区烏丸通下立売下ル堀松町408
[電話]075-211-4769

第2番 錦天満宮 (京都府)

錦天満宮 - 京・新京極の「錦の天神さん」、おみくじ自販機や「錦の社の御神水」など
[説明]おみくじ自販機や「錦の社の御神水」
[住所]京都市中京区新京極通四条上ル中之町537
[電話]075-231-5732

第3番 菅大臣神社 (京都府)

菅大臣神社 - 菅原道真“東風吹かば”「飛梅の地」、本殿は三間社流造・下鴨神社の旧殿
[説明]“東風吹かば”「飛梅の地」
[住所]京都市下京区仏光寺通新町西入ル菅大臣町187-1
[電話]075-343-2968

第4番 吉祥院天満宮 (京都府)

吉祥院天満宮 - 菅原道真生誕地の伝承がある、菅原家の吉祥天信仰が発祥の菅公聖蹟
[説明]菅原家の吉祥天信仰が発祥
[住所]京都市南区吉祥院政所町3
[電話]075-691-5303

第5番 長岡天満宮 (京都府)

長岡天満宮 - 菅原道真の配下が道真自作の木像を持ち帰り創建した、道真が愛した地
[説明]配下が道真自作の木像を持ち帰り創建
[住所]長岡京市開田天神2-15-13
[電話]075-951-1025

第6番 與喜天満神社 (奈良県)

與喜天満神社 - 道真遠祖の出身地・初瀬に鎮座する「日本最古の天神信仰のお宮」
[説明]「日本最古の天神信仰のお宮」
[住所]桜井市初瀬14
[電話]0744-55-2300

第7番 威徳天満宮 (奈良県)

威徳天満宮 - 金峯山寺、醍醐天皇が道真流罪を冥土で苦悩しているのを聞いた日蔵が創建
[説明]醍醐天皇が道真流罪を冥土で後悔・苦悩
[住所]吉野郡吉野町吉野山 金峰山寺
[電話]0746-32-8371 - 金峯山寺

第8番 道明寺天満宮 (大阪府)

道明寺天満宮 - 国宝「菅公遺品」が伝わる、菅原道真も「故郷」と詠んだ、梅の名称
[説明]国宝「菅公遺品」が伝わる
[住所]藤井寺市道明寺1-16-40
[電話]072-953-2525

第9番 佐太天神宮 (大阪府)

佐太天神宮 - 道真が左遷途次に残した自身の木像と自画像を没後50年ほどで祀り創建
[説明]道真自身の木像と自画像を没後50年で祀る
[住所]守口市佐太中町7-16-25
[電話]06-6901-7500

第10番 大阪天満宮 (大阪府)

大阪天満宮 - 天神祭が有名、生前の道真公が参詣した社に借地料を納めて建立
[説明]生前の道真公が参詣した社に借地料を納めて
[住所]大阪市北区天神橋2-1-8
[電話]06-6353-0025

第11番 露天神社 (大阪府)

露天神社  - 『曽根崎心中』の舞台である通称「お初天神」、夏祭や二人の慰霊祭も
[説明]左遷途中、都を偲んで涙を流した地
[住所]大阪市曾根崎2-5-4
[電話]06-6311-0895

第12番福島天満宮 (大阪府)

福島天満宮 - 左遷途次に旅情を慰めてくれた地を菅原道真が「福島」と名付けた地に鎮座
[説明]旅情を慰めてくれた地を道真が改名した地
[住所]大阪市福島区福島2-8-1
[電話]06-6451-5907

第13番 天満神社(長洲天満宮) (兵庫県)

天満神社(長洲天満宮) - 菅原道真が左遷の道中に足を洗い清めた池、自画像祀る古社
[説明]左遷の道中に足を洗い清めた池
[住所]尼崎市長洲本通3-5-1
[電話]06-6481-6170

第14番 綱敷天満宮 (兵庫県)

綱敷天満宮(神戸市) - 須磨の浦で航海を中断した際、網の大綱で円座を作り休んだ地
[説明]網の大綱で円座を作り休んだ地
[住所]神戸市須磨区天神町2-1-11
[電話]078-734-0640

第15番 休天神社 (兵庫県)

休天神社 - 明石の駅長との「一栄一落 是春秋」で知られる、座って休んだ「菅公踞石」
[説明]明石の駅長との「一栄一落 是春秋」
[住所]明石市大蔵天神町8-2511
[電話]078-911-3143

第16番 曽根天満宮 (兵庫県)

曽根天満宮 - 左遷途上の菅原道真お手植えの曽根の松と秋祭りで知られる「播磨学神」
[説明]道真お手植えの曽根の松と秋祭り
[住所]高砂市曽根町2286-1
[電話]079-447-0645

第17番 大塩天満宮 (兵庫県)

大塩天満宮 - 左遷途上の道真が立ち寄り祖神を詣でた地に奉斎される、「毛獅子」が有名
[説明]道真が立ち寄り祖神を詣でた地
[住所]姫路市大塩町汐咲1-50
[電話]079-254-0980

第18番 滝宮天満宮 (香川県)

滝宮天満宮 - 道真が祈祷した「滝宮の念仏踊」が伝わる讃岐の学問の神、ロマンス伝承も
[説明]道真が祈祷した「滝宮の念仏踊」が伝わる
[住所]綾歌郡綾南町滝宮1314
[電話]087-876-0199

第19番 御袖天満宮 (広島県)

御袖天満宮 - 生前の道真公ゆかり、映画・アニメの聖地でもある、55段の石段ある神社
[説明]土地の人に感謝、自らの着物の片袖を破り自身の姿を描いた
[住所]尾道市長江1-11-16
[電話]0848-37-1889

第20番 天神社(厳島神社摂社) (広島県)

天神社(厳島神社摂社)
[説明]-
[住所]佐伯郡宮島町1-1
[電話]0829-44-2020 - 厳島神社

第21番 防府天満宮 (山口県)

防府天満宮 - 道真左遷時の宿泊地、勇壮かつ危険な「裸坊祭」でも知られる学問の神
[説明]道真左遷時の宿泊地、創建は没後翌年の延喜4年(904年)
[住所]防府市松崎町14
[電話]0835-23-7700

第22番 綱敷天満宮(福岡市) (福岡県)

綱敷天満宮(福岡市) - 綱庭と書かれ、綱場にある、かつては綱輪天神と呼ばれた神社
[説明]袖の港に上陸した時、住民たちが綱で敷物を作り出迎えた
[住所]福岡市博多区綱場町5-7
[電話]092-291-3308

第23番 太宰府天満宮 (福岡県)

太宰府天満宮 - 菅公の霊廟である天満宮総本社、初詣の定番は幕末維新の策源地
[説明]菅公の霊廟、天神信仰発祥の地
[住所]太宰府市宰府4-7-1
[電話]092-922-8225

第24番 上宮天満宮 (大阪府)

上宮天満宮 - 太宰府に次ぐ、北野より前の天満宮、野見宿禰の墓に止まる天神を祀る神社
[説明]野見宿禰の墓に止まった天神を祀る
[住所]高槻市天神町1-15-5
[電話]072-682-0025

第25番 北野天満宮 (京都府)

北野天満宮 - 通称・北野さん、菅原道真公の天神信仰の中心 梅と牛が特に有名
[説明]天神信仰が朝廷を動かして創建された総本社
[住所]京都市上京区御前通今出川上ル馬喰町
[電話]075-461-0005

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