香取神宮御祭神の親神を祀る、江戸の大社ともされた古社、蛍雪天神
[住所]東京都新宿区赤城元町1-10
[電話]03-3260-5071

赤城神社(あかぎじんじゃ)は、東京都新宿区赤城元町、神楽坂にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、「赤城大明神」「蛍雪天神」の二種類の御朱印が頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。

鎌倉時代の正安2年(1300年)、上野国赤城山の麓から牛込に移住した大胡彦太郎重治により、牛込早稲田の田島村に創建されたと伝わる。

現在の元赤城神社の地である。その後、室町時代の寛正元年(1460年)、江戸城を築城した太田道灌により牛込台に移された。

弘治元年(1555年)、大胡宮内少輔により現在地に移された。江戸時代には徳川幕府によって江戸大社の一つとされた。江戸三大社は日枝神社神田神社の他、諸説あるが、当社もその候補の一つ。

牛込の鎮守として信仰を集めたが、天保13年(1842年)3月7日、火災により、社殿全焼。後に再建された。

明治維新に際し、現社号に改称。明治6年(1873年)に郷社に列した。昭和20年(1945年)4月13日、太平洋戦争の戦災により、社殿全焼。後に再建。

主祭神は磐筒雄命(いわつつおのみこと)と、相殿として赤城姫命(あかぎひめのみこと)を祀る。

岩筒雄命は火の神である迦具土神より生まれた神。正確には迦具土神を殺したイザナギの十拳剣の先端からの血が岩石に落ちて生成された神。

下総国一宮である千葉県香取市に鎮座する香取神宮の御祭神、経津主命(経津主神)の親神にあたるという。

赤城姫命は一説によると神社を創建した大胡氏の息女と伝わり、別当寺であった東覚寺(天台宗)の本地仏であった。


平成17年(2005年)10月、戦災で焼失していた境内社の北野神社を、蛍雪天神として再興した。

蛍雪天神は、御祭神が菅原大神。平成になって旺文社の寄付により再興。名称は旺文社の大学受験生向けの月刊雑誌『螢雪時代』に由来し、受験生の合格を祈願する。

しかし、当社の天神そのものは江戸後期以降、かなり信仰されていたようで、『天満宮御伝記略』の御内府及び御内府近辺二十五天神に「牛込横寺町」と記載のある一社で、いわゆる江戸二十五天神の一社。

当社自身、やはり江戸二十五天神の一つと言われる天神町北野神社の管理を行っている。ただし、当社で北野神社の御朱印はいただけない、つまり北野神社の御朱印はない。

平成22年(2010年)9月、「赤城神社 再生プロジェクト」に伴う建て替えが完成。デベロッパーとタイアップした、境内と周辺地域の再開発で、マンションが隣接。平成23年(2011年)10月には2011年度グッドデザイン賞を受賞。

おしゃれなカフェ(あかぎカフェ)があり、神社の中でゆったりとした時間を過ごせることでも知られている。

例祭は9月19日。20日も含め、各種奉納行事などが行われる。境内には他に、当社以前からの鎮座となる出世稲荷神社(宇迦御魂命保食命)がある。

兼務社に、先の元赤城神社、天神町の北野神社の他、早稲田鶴巻町の天祖神社、榎町の稲荷神社、矢来町の秋葉神社がある。

【ご利益】
殖産興業、厄難消除、学問芸術の神、火防の神(公式HP
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赤城神社(新宿区)の御朱印
赤城神社の御朱印20151031
赤城神社・蛍雪天神の御朱印20151031