古式流鏑馬で知られる平安期末創建の古社、イチオシは山形さくらんぼ体操
[住所]山形県寒河江市八幡町5-70
[電話]0237-86-6258

寒河江八幡宮(さがえはちまんぐう)は、山形県寒河江市八幡町にある神社。近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。オーソドックスだが、黒っぽく威厳あるオリジナルの御朱印帳がある。

寒河江荘の総鎮守で、かつては川西鎮守と称した。誉田別命(第十五代応神天皇、八幡神)を主祭神とし、大山祇神を配祀する。

社伝によれば、源頼義・義家親子が前九年の役の際、八幡神に祈って戦勝したので、寛治7年(1093年)に京都男山八幡宮(石清水八幡宮)を勧請し八幡原(現 寒河江市若葉町・元町)に創建したと伝える。

建久2年(1191年)、寒河江に入った大江親広が改めて鶴岡八幡宮から分霊を勧請し、八幡原の八幡社と合祀して現在地に社殿を創建、大江氏(寒河江氏)の産土神とした。

大江氏は最上義光に天正12年(1583年)に亡ぼされたが、義光も当社を崇敬、文禄年間(1593年-1596年)より黒印を与え、後に江戸時代に至り幕府直轄の御朱印となった。

谷地八幡宮溝延八幡宮とともに「寒河江荘三八幡」と称され、武家の崇敬を受けた。現在の本殿は貞享3年(1686年)に、拝殿は安永4年(1775年)に建築された。昭和15年(1940年)に県社に昇格した。

元の社名は「八幡神社」であったが、神社本庁の別表神社に加列される際に現在の社号に改称した。

室町時代の作である「短刀 銘出羽寒河江月山」が県の文化財に指定されている。また、「寒河江八幡宮流鏑馬」が県の無形民族文化財に指定されている。

流鏑馬は、例祭(9月15日)の前日祭(9月14日)および例大祭で行われる、古式流鏑馬と、例祭当日に行われる作試し流鏑馬。

古式流鏑馬は騎乗した騎手が150メートルの馬場において、疾走する馬上から三か所の的を射て作柄を占う。三頭の馬において行う。

作試し流鏑馬はあらかじめ三頭の馬に早稲・中稲・晩稲と決めておき、着順で翌年の作柄を占う。全国でも寒河江八幡宮のみに現存する流鏑馬本来の古風を残す神事。

その他、例祭は「寒河江まつり」と呼ばれ、東北一の大神輿渡御・神輿の祭典が催される。神輿渡御は正徳年間(1711年-1716年)頃から行われる歴史ある神事となっている。

2015年9月の例祭期間中にはおよそ150年ぶり放生会を再興。現在、「さくらんぼ体操」をイチオシししている。

【ご利益】
厄除け、勝運、開運、身体壮健、家内安全など(公式HP<ご利益の記載はない>)
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寒河江八幡宮の御朱印