読み:ずいりゅうじぶつでん・はっとう・さんもん
員数:3棟
種別:建造物の部 近世以前/寺院
時代:江戸前期 万治2年(1659年)
重文:1909.04.05(明治42.04.05)
国宝:1997.12.03(平成9.12.03)
都道府県:富山県
所在地:高岡市関本町
所有者:瑞龍寺
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瑞龍寺は加賀二代藩主前田利長の菩提寺として建立されたもので、万治2年(1659年)建立の仏殿、同明暦元年(1655年)の法堂、同明暦頃の総門が重要文化財に指定されている。

延享3年(1746年)に山門と回廊の前半部分及びその脇にあった禅堂などが焼失したが、江戸時代後期にほぼ旧状の配置で再建された。

山門は創建時の大工山上善右衛門(加賀藩御大工)の後裔にあたる大工が建てたもので、禅宗様の手法になる三間一戸の二重門であり、古式な手法をもつ。

鳥蒭沙摩明王堂(旧禅堂)や高廊下、回廊は伽藍を構成する重要な要素である。当寺は大規模な曹洞宗寺院の中でも、整備された伽藍配置を最もよく残すものの一つ。

仏殿……桁行三間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、鉛瓦葺
法堂……桁行十一間、梁間九間、一重、入母屋造、銅板葺、向拝 桁行二間、梁間一間、一重、向唐破風造、銅板葺
山門……三間一戸二重門、入母屋造、こけら葺、左右山廊付 各桁行三間、梁間一間、一重、切妻造、こけら葺

2015年4月、文化庁による初の「日本遺産」で認定された「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡 -人、技、心-」の構成文化財の一つ。
国宝「瑞龍寺仏殿・法堂・山門」(富山県高岡市)
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