総本社、比良神=サルタヒコを祀る、式外国史見在社の古社
[住所]滋賀県高島市鵜川215
[電話]0740-36-1555

白鬚神社(しらひげじんじゃ、白髭神社)は、滋賀県高島市鵜川にある神社。全国にある白鬚神社の総本社。琵琶湖畔に浮かぶ鳥居が何より有名で、「近江の厳島」とも称される。

別称は「白鬚大明神」「比良明神」。西近江七福神めぐりの一社。国史見在社で、近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社伝では、第11代垂仁天皇25年に倭姫命によって社殿が建てられたのが創建。ただし、これは再建だった、という説もある。

倭姫命巡幸の詳細が記述される『倭姫命世記』には記載がない。また白鳳2年(674年)には、天武天皇の勅旨により「比良明神」の号を賜ったとも伝える。

御祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと、猿田彦大神)。もともとは比良山の神だと考えられる「比良神」はすなわち、サルタヒコとされる。

当社の周囲には、背後の山中に横穴式石室(現 末社岩戸社)が残るほか、山頂には磐座と古墳群が残っている。

国史では貞観7年(865年)に「比良神」が従四位下の神階を賜ったとの記載があり、この「比良神」が当社にあたる。ただし『延喜式神名帳』には記載がない。つまりいわゆる国史見在社。

弘安3年(1280年)の比良庄の絵図では「白ヒゲ大明神」と見えるほか(「白鬚」の初見)、『太平記』巻18では「白鬚明神」という記載も見える。また、謡曲『白鬚』では当社が舞台とされている。

その後、慶長年間(1596年-1615年)には豊臣秀頼によって境内の整備が行われた。慶安元年(1648年)には朱印地として100石を受け、のちには189石余となったという。

明治に入り、明治9年(1876年)に郷社に列し、大正11年(1922年)に県社に昇格。

慶長8年(1603年)に造営された本殿(附 棟札2枚、こけら板5枚)が重要文化財に指定されている。

現在は絵馬殿として使用されている旧拝殿は寛永元年(1624年)の大溝藩主・分部光信による造営。社務所が書院造であることでも知られる。

境内社に上の宮と呼ばれる10社があるほか、若宮神社がある。若宮神社、皇大神宮(内宮)、豊受大神宮(外宮)、八幡三所社(三社相殿)の社殿は慶長期の造営。

岩戸社は古墳の石室前に祠が建てられ、天岩戸として祀られている。

5月3日が例大祭で白鬚祭。9月5日・6日に秋季大祭が斎行される。

日本遺産琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」において、構成文化財の一つとなっている。

【ご利益】
導きの神、道の守り神、悪いものを防ぐ神(公式HP
白鬚神社(高島市) - 総本社、比良神=サルタヒコを祀る、式外国史見在社の古社
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白鬚神社の御朱印