読み:かもわけいかずちじんじゃほんでん・ごんでん
員数:2棟
種別:建造物の部 近世以前/神社
時代:江戸末期 文久3年(1863年)
重文:1901.08.02(明治34.08.02)
国宝:1953.03.31(昭和28.03.31)
都道府県:京都府
所在地:京都市北区上賀茂本山町
所有者:賀茂別雷神社
管理者:-

賀茂別雷神社(上賀茂神社)の本殿と権殿は、三間社の流造、屋根は檜皮で葺かれている。本殿は全ての部材が何も塗られず、素木のままである。

正面三間のうち、中央間に木扉が設けられ、その左右両脇間は羽目板の板壁で、左間の羽目板に金色の獅子が、右間の羽目板には銀色の狛犬が、それぞれ色鮮やかに描かれている。

江戸末期の文久3年(1863年)に再建されたもの。国宝の建造物としては比較的新しい建物だが、これは平安時代中期の長元9年(1036年)以来、式年遷宮として21年ごとに社殿を建て替えてきたため。

明治期の文化財指定により、それ以降の式年遷宮では新築とはせずに、屋根の葺き替えや補修に代えている。

平安時代の面影を正確に伝える二の鳥居以内は特に、他の社殿41棟も重要文化財に指定されている。

江戸時代末期の建造ながら、式年遷宮によって昔から受け継がれてきた古式の様式をよく残しているとされる。

世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産の一つ。
国宝「賀茂別雷神社本殿・権殿」(京都府京都市北区)
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