読み:なむらじんじゃにしほんでん
員数:1棟
種別:建造物の部 近世以前/神社
時代:近世以前/神社 鎌倉後期年(徳治3年)
重文:1902.04.17(明治35.04.17)
国宝:1955.02.02(昭和30.02.02)
都道府県:滋賀県
所在地:蒲生郡竜王町大字綾戸
所有者:苗村神社
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苗村神社(長寸神社)の西本殿は、一間の向拝を持つ三間社の流造。これは、やはり国宝に指定されている大笹原神社本殿などと共通する、滋賀県内の古社に多く見られる形式である。

屋根は桧皮葺。納められていた棟札より、建築年は鎌倉後期の徳治3年(1308年)と判明している。大笹原神社本殿よりは100年ほど先行していることになる。

内部には厨子が納められているが、これもまた本殿と同時期に作られたもので、西本殿の附けたりとして、棟札とともに国宝に指定されている。

西本殿のみならず、東本殿もまた一間社流造の社殿がよく残されており、社殿前の石灯篭には永享4年(1432年)の銘があり、ほぼそれと同時期のものと思われ、こちらも重要文化財に指定されている。
国宝「苗村神社西本殿」(滋賀県蒲生郡竜王町大字綾戸)
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