読み:とうしょうぐうとうざいすきべい
員数:2棟
種別:建造物の部 近世以前/神社
時代:江戸前期 寛永13年(1636年)
重文:1908.08.01(明治41.08.01)
国宝:1951.06.09(昭和26.06.09)
都道府県:栃木県
所在地:日光市山内
所有者:東照宮
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日光東照宮の唐門から左右に延びて本社を囲む透塀は、瑞垣とも呼ばれる。全長160メートル。北側(本社の背後)の中央には北唐門(背面唐門)、また、西側には、通称西唐門と呼ばれる潜り門がある。

両下造りで、石垣の上に石造の土台を据え、柱は角柱で、黒漆塗。長押の表面には亀甲花菱紋を、金箔地に密陀彩色で描き、胴羽目には花狭間格子を設け、格子は金箔地、透し彫の花弁の表面は緑青、内側を朱塗としている。

彫刻は、総数で260ほどあり、腰羽目は、波に数種類の水鳥と水草、欄間は、山野の植物と鳥類がテーマ。

珍しいものとしては、オウジシギがいる。この鳥は、オーストラリアなどに棲む鳥で、日本では北海道の一部と、日光の戦場ヶ原に見られるくらい。

正面唐門左右の千鳥の彫刻がある。

日光東照宮では他に、建造物の部では、本殿・石の間・拝殿(1棟)正面及び背面唐門2棟陽明門東西廻廊2棟が国宝に指定されている。美術工芸品では、太刀 銘助真、太刀 銘国宗が国宝指定を受けている。世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産の一つ。
国宝「東照宮東西透塀」(栃木県日光市)
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