読み:とうしょうぐうしょうめんおよびはいめんからもん
員数:2棟
種別:建造物の部 近世以前/神社
時代:江戸前期 寛永13年(1636年)
重文:1908.08.01(明治41.08.01)
国宝:1951.06.09(昭和26.06.09)
都道府県:栃木県
所在地:日光市山内
所有者:東照宮
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日光東照宮は徳川家康の霊廟で、元和3年(1613年)に久能山東照宮から日光に改葬され、社殿も新設された。現社殿は徳川家光が全面的につくりかえたもので、寛永13年(1636年)に完成した。

正面唐門及び背面唐門は、本殿・石の間・拝殿からなる権現造形式で、陽明門なども含め、彫刻・漆塗り・彩色・飾金具等の装飾と建築が一体化し、江戸初期の造形と意匠が集大成されている。

小さな門だが、東照宮で最も重要な本社の正門。江戸時代には御目見得以上の幕臣や大名だけが使用できた。現在も正月や大祭などの祭典や国賓に相当する参拝者しかくぐれない。

全体が胡粉で白く塗られ、「許由と巣父」や「舜帝朝見の儀」など細かい彫刻がほどこされて、建物全体が工芸品のような美しさだと言われる。

日光東照宮では他に、建造物の部では、本殿・石の間・拝殿(1棟)東西透塀2棟陽明門東西廻廊2棟が国宝に指定されている。美術工芸品では、太刀 銘助真、太刀 銘国宗が国宝指定を受けている。世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産の一つ。
国宝「東照宮正面及び背面唐門」(栃木県日光市)
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