ある意味希少のわずかに5社、東京1社と他は九州・沖縄
官幣小社の位置関係
近代社格の官幣小社(かんへいしょうしゃ)とは、明治期から第二次世界大戦終結まで使われていた、日本の神社の社格を表すものの一つ。祈年祭・新嘗祭に国から奉幣を受ける神社である官社の中で、神祇官が祀るものを官幣社と言い、大、中、小に格が分かれ、その中で小社を官幣小社という。

近代社格官大 - 国大 - 官中 - 国中 - 官小 - 国小 - 府県社 - 別格 - 護国

官幣小社は一般的には、官幣大社、国幣大社、官幣中社、国幣中社に次ぐ位置にあり、国幣小社の上にあるとされている。ただし、国幣中社と国幣小社との差異は明確ではない。

終戦までに選定された神社はわずかに5社。東京1社に、その他4社はいずれも九州と沖縄。九州には3社だが、いずれも福岡県内である。

このように極めて偏った分布をしており、これら5社が官幣中社、国幣中社、国幣小社ではいけない理由も見当たらず、一面では近代社格の未整備さを示すものとなっている。

大國魂神社

大國魂神社 - 武蔵国総社、例大祭は関東三大奇祭「くらやみ祭り」 一から六宮集結
[所在地]東京都府中市
[ご利益]厄除け、八方除け、交通安全

竈門神社

竈門神社 - 九州を代表する修験道場の一つ、古くからの縁結びの神様 宝満山信仰
[所在地]福岡県太宰府市
[ご利益]縁結び、方除け、厄除け

志賀海神社

志賀海神社 - 全国の綿津見神社の総本社、安曇氏発祥、金印発見の地に鎮座する古社
[所在地]福岡県福岡市東区
[ご利益]海上安全、水難厄除け、除災招福

住吉神社

住吉神社(福岡) - 三大住吉の一つで、全国2129社の住吉で最古、神話そのものの縁起
[所在地]福岡県福岡市博多区
[ご利益]航海・海上安全、交通安全、安産

波上宮

波上宮 - 沖縄総鎮守で琉球国新一の宮、「守礼の邦」沖縄の永世泰平を守護
[所在地]沖縄県那覇市
[ご利益]海上交通、豊漁、豊穣

【関連記事】
神社いろいろ - 社格や形式などで神社を分類したまとめ - 近代社格制度