後醍醐天皇の皇子の妃・駿河姫を祀る、700年来の古社
二宮神社(静岡県浜松市北区細江町気賀8353)
[住所]静岡県浜松市北区細江町気賀8353
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二宮神社(にのみやじんじゃ)は、静岡県浜松市北区細江町にある神社。近代社格では村社。旧・引佐郡細江町気賀。「葭本の二宮神社」などとも。御祭神は駿河姫命(するがひめのみこと)。井伊道政の娘で、後醍醐天皇の皇子である宗良親王の妃。

延元2年(1337年)、宗良親王が皇室領だった気賀庄を頼り、井伊谷に住む井伊道政に迎えられた。翌年、鎮守府将軍北畠顕家は大軍を率いて東海道を西進。宗良親王もこれに合流しようと行動する。

宗良親王の軍が跡川にさしかかった時、従軍していた駿河姫が急病で倒れて間もなく世を去った。当社は、嘆き悲しんだ宗良親王が駿河姫を丁重に火葬して弔った跡地に創建された。創建は暦応元年(1338年)。

近隣には、駿河姫の菩提を弔った寺である金地院もある。

やはり近隣の、現在ではミカン園になっている場所に、五輪の塔が一基あり、それが駿河姫の墓と伝えられている。今は90センチの台石の上に、高さ90センチの自然石の表面に「岩神」と刻まれた石碑が立っている。

社家は藤野家。宗良親王の臣下が、姫を祀るために葭本に土着して、以降、700年当社に奉仕している。その住居は当社に隣接している。上記の経緯は、藤野家秘蔵の『二宮伝記』などに詳しい。

境内社には若宮社、鍬大神社がある。

宗良親王は明治の世になって引佐町の井伊谷宮で祀られるようになる。また、宗良親王の死後間もなくには、やはり引佐町の、当社と同名の二宮神社で祀られるようになる。

男性アイドルグループ「嵐」(ジャニーズ事務所)のメンバー二宮和也の名前を冠する神社の一つ。嵐神社として有名なのは兵庫県神戸市の同名神社

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二宮神社(浜松市細江町) - 後醍醐天皇の皇子の妃・駿河姫を祀る、700年来の古社
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