2012年に長崎県対馬市の海神神社から韓国人窃盗団に盗まれた仏像「銅像如来立像」(重要文化財)1体が、2015年7月17日夜、日本側に返還されました。

窃盗の経緯、韓国のネコババ、今回の1体のみの返還という経緯はすでに多く報じられているので触れません。

ただ、「今回の返還は韓国側が対日関係改善の積極姿勢を示す狙いがあるとの見方もある」というわけの分からない報道が比較的大きな割合を占めて報じられている点は解せません。

盗んだものを、その半分返すのに3年もかかる野蛮で粗野な国・韓国、という点だけで十分なはずですが。むしろ「返還は不要との韓国世論もある」(産経新聞)という、韓国とその国民の異常さをもっと強調すべきなのです。

返還されていないもう1体「観世音菩薩坐像」の持ち主である観音寺前住職の田中節孝氏は、これについて、「そもそも政治問題と関連付けることがおかしいし、1体だけ返すのも逆効果。単純な泥棒なんですよ」とコメント(東スポWeb)していますが、全くのその通り。

「私としては怒りの方が大きい。早くもう1体も返せ」と田中氏。当然です。さすがに日本政府も「菅義偉官房長官は7月15日の会見で、返還を「当然のこと」とし、「もう1体も返還を強く求めていきたい」と語った」(朝日新聞)と言います。

「当然のこと」の他、「遅すぎる」「なぜ謝罪もなく」「上から目線」なのかを指摘する必要もあったかもしれません。「強く求める」ことだけでは、かの韓国が相手なので、もう一体の返還の実現は遠いし、実現困難だと思われます。

今回の件、日韓の立場が逆だったら、おそらく、韓国世論は沸騰、国交断絶に突き進んでくれていた、かもしれません。それぐらい大事ですよ。

もし日本の文化財が多く保管されているボストン博物館や大英博物館に、それ目当てで日本の窃盗団が侵入して、日本に文化財を取り戻したとしても、それを機にその文化財を日本で保管することにしよう、などと考える輩は日本にはいないはずです。

韓国はそういう輩が集まった国、と言えます。

また、今回の件が日本ではなく、おそらくやはり多くの韓国文化財を保管しているであろうボストン博物館や大英博物館、つまり米国や英国が相手であれば、韓国も軽率にネコババしてやれ、とも思わなかったはずです。

欧米の顔色をうかがうにかけては日本以上に切迫感のある国、それも韓国。全く持って煩わしい。

返還されない「観世音菩薩坐像」は、当時の朝鮮における仏教弾圧を避けるために対馬に避難したものとも言います。そうした文化財の経路にも、歴史的事実が示されているわけで、これをないがしろにして、欲しいものは欲しいとダダをこねていては、確実な歴史歪曲につながるでしょう。

今は仏教が盛んになって、その団体も権力を持ち始めたから、仏教弾圧の歴史をなかったことにしよう、と考えていると思われても仕方がないわけです。

本当にかかわりたくない国、それが韓国ではあるのですが、とりあえず韓国の以上のような古今東西絶無の異常性を世界に発信して、もう一体の早期返還を進めるのが急務だと思われます。

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