ヤマトタケルの創建、秩父妙見信仰 ささら獅子舞が有名
[住所]埼玉県比企郡ときがわ町大野329
[電話]0493-65-1521

大野神社(おおのじんじゃ)は、埼玉県比企郡ときがわ町にある神社。旧・都幾川村大野329(大野字宮沢)。付近には鉢形北条氏の家臣、大野弾正の居城と伝えられる戦国期の橋倉城跡がある。

景行天皇41年に、皇子・日本武尊(ヤマトタケル)が東征の際に当地を巡行し、国常立尊(クニノトコタチノカミ)を鎮祭して、身形神社と称したことが創祀。

永正2年(1505年)4月に類焼に遭い、社殿がことごとく灰燼に帰したが、早くも同年7月に新たな社殿が造営され、大祭を4月8日、小祭を7月17日に定め、以来、現在まで欠かすことなく斎行されているという。

江戸時代には、秩父神社を中心とする秩父七妙見の一社となり、北滝山妙見宮と称していた。『風土記稿』に「妙見社、村の鎮守なり、例祭正月十四日・四月八日」と記載され、内陣には毘沙門天が奉安されていた。

明治期に身形神社と改称され、御祭神も宗像三女神タキリビメイチキシマヒメタギツヒメ)となる。これは、身形が三形で三女神を示すのではないかとの説や、妙見信仰との絡みが考えられるという。

ただし、明治9年(1876年)の『郡村誌』には、「身形社、村社(略)村の中央にあり、国常立尊を祭る、祭日四月八日」とあり、伝承は失われたわけではなかった。

明治22年(1889年)に大野村と椚平村が合併して大椚村となり、同40年(1907年)に七重耕地の神明社を合祀、同43年(1910年)に大字名を採って現社号に改称した。

500年以上前から定まっている例大祭、送神祭などが現在でも4月8日に行われるほか、夏(元は旧暦7月17日、それが新暦8月17日になった)には秋季大祭が斎行される(以上、主に埼玉県神社庁『埼玉の神社~大里 北葛飾 比企~』(1992年)による)。

現在では毎年8月第3日曜日にささら獅子舞が奉納される。この獅子舞は、伝承では、江戸時代まで遡る長い歴史を持つもので、舞の動きが早く「白刃の舞」など豪壮な舞として知られ、「雨乞ささら」とも。

「へいがかり」「一つまり」「三つまり」「竿がかり」「花がかり」「女獅子かくし」「しらは」の七庭(舞)がある。

境内社に山神、天満天神、大山祇、福寿稲荷、山峰などの各社の合殿があり、忠魂社がある。

男性アイドルグループ「嵐」(ジャニーズ事務所)のリーダー大野智の名前を冠する神社の一つ。嵐神社として有名なのは滋賀県栗東市の同名神社

【ご利益】
地域の氏神、厄祓い、身体壮健、五穀豊穣など
大野神社(ときがわ町) - ヤマトタケルの創建、秩父妙見信仰 ささら獅子舞が有名
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