神奈川県伊勢原市 大山講・大山詣で知られる、縄文期からの聖地
[住所]神奈川県伊勢原市大山355
[電話]0463-95-2006

大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)は、神奈川県伊勢原市にある神社。鎮座する大山が別名、雨降山(あふりやま)とも言い、社名として、「阿武利」とも表記し、「あぶり」とも読む。

『延喜式神名帳』にある「阿夫利神社(相模国・大住郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社

本社に大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)、摂社奥社に大雷神(おおいかずちのかみ)、前社に高龗神(たかおかみのかみ)を祀る。

江戸期以前の神仏習合時代には、山頂で霊石が祀られていたことから、本社には石尊大権現が祀られ、摂社には、奥社に大天狗、前社に小天狗が祀られていた。

しかし、後述するように、富士山との父娘関係が江戸期より認識されていたことを考えると、もともと大山祇大神が御祭神と考えられていたと思われる。

大山は古くから山岳信仰の対象として知られ、山頂からは祭祀に使われたとされる縄文土器が発掘されるなどしている。

大山は山上によく雲や霧が生じて雨を降らすことが多いとされたことから、「あめふり山」とも呼ばれ、雨乞いの対象としても知られていた。

社伝によると第10代崇神天皇の御代に創建されたとされる。天平勝宝4年(752年)、良弁により神宮寺として雨降山大山寺が建立され、本尊として不動明王が祀られた。以後、神仏習合が続く。

中世以降は大山寺を拠点とする修験道(大山修験)が盛んになり、源頼朝を始め、北条氏・徳川氏など、武家の崇敬を受けた。

江戸時代には当社に参詣する講、大山講が関東各地に組織され、多くの庶民が参詣した。大山詣は6月27日から7月17日まで期間に行われる女人禁制の参詣で、特に鳶や職人の間で人気があった。

大山に二つある瀧・良辧瀧と大瀧で水垢離し、頂上の石尊大権現に登り、持ってきた木太刀を神前に納め、改めて授けられた木太刀を護符として持ち帰った。

また、大山祇大神は、富士山に鎮まるとされる木花咲耶姫の父であるとされたため、大山と富士山の「両詣り」も盛んとなり、「富士に登らば大山に登るべし、大山に登らば富士に登るべし」といわれた。

なお、一部の地域には、大山に登ると一人前として認められるという伝承があり、大山の神霊が立身出世の神とされていたことがうかがえる。

明治時代になると神仏分離令で、強い勢力を保持していた大山寺も衰微。この時期に「石尊大権現・大山寺」の称は廃され、旧来の「阿夫利神社」に改称された。明治6年(1873年)には県社に列した。

戦後、神社本庁には属さず、昭和27年(1952年)8月より阿夫利神社本庁として単独で運営されてきたが、近年、神社本庁の傘下に入った。阿夫利神社本庁も存続している。

祭事として、天候を占う筒粥神事、 厄を祓う引目祭、山開き、火祭薪能、大山能、巫女舞、倭舞などがある。

大山寺や下社が紅葉の名所として知られる。

【ご利益】
山の神・水の神、大山が航行する船の目印となったことから産業・海運の神(公式HP
大山阿夫利神社 - 神奈川県伊勢原市 大山講・大山詣で知られる、縄文期からの聖地
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