隠岐の田楽と庭の舞(おきのでんがくとにわのまい)
種別1:民俗芸能
種別2:田楽
公開日:9月15日(隔年、美田八幡宮と日吉神社)
指定日:1992.03.11(平成4.03.11)
都道府県:島根県
所在地:隠岐諸島

島根県隠岐の島には、重要無形民俗文化財「隠岐国分寺蓮華会舞」(昭和五十二年五月十七日指定)はじめ古風をとどめた芸能が伝承されているが、これもその一つであり、島前の西ノ島に伝わるものである。

美田八幡宮の祭礼と日吉神社の祭礼は、西ノ島町のほぼ同一地域に隔年で行われ、両祭礼では内容の類似した芸能が上演されている。

西ノ島町の美田八幡宮で奉納される『田楽』は、美田郷全体の祭として郷内の七里の氏子が、舞、囃子、舞台・楽屋作りその他の諸役を分担して行ってきたものであり、「神の相撲」「獅子舞」「田楽躍」が伝承されている。

一方、同じく西ノ島町の日吉神社の『庭の舞』は、古くは「五木の祭」といわれたものであり、「真言」「庭の舞」「神の相撲」「十方拝福」「神楽」の五つの芸能が演じられていたが、明治の神仏分離の影響で「真言」は行われなくなり、「神楽」も絶えてしまい、現在では「庭の舞」「神の相撲」「十方拝礼(田楽躍)」の三つが伝えられている。

保護団体名:隠岐の田楽と庭の舞保存連合会、美田八幡宮田楽保存会(美田)、日吉神社庭の舞保存会(浦郷)
重要無形民俗文化財「隠岐の田楽と庭の舞」 - 美田八幡宮と日吉神社への奉納芸能
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