修験道の聖地・雪彦山の信仰の支え、応神期に創祀、推古期に現在地へ
[住所]兵庫県姫路市夢前町山之内戊558
[電話]079-338-0003

賀野神社(かやじんじゃ)は、兵庫県姫路市にある神社。近代社格では郷社。通称は「賀野の権現さん」。修験道の聖地の一つである雪彦山(せっぴこさん)と向い合い、東南の山腹に位置する。

彌彦神社のある弥彦山(新潟県)、英彦山神宮のある英彦山(福岡県・大分県)とともに日本三彦山であり、日本百景、ひょうごの森百選、兵庫50山、関西百名山、近畿百名山である雪彦山の信仰の支え。

第15代応神天皇が巡幸した際、夢のお告げによって、雪彦山頂の一つである鉾立の峰に社殿を建て、伊邪那岐命(主祭神)、伊邪那美命の二神と保食神(うけもちのかみ)を祀ったことが始まり。

その後、推古天皇あるいは孝徳天皇の御世、法道仙人が来て、鉾立山は参道が遠く険しく、衆庶の参拝に不便として、現在地に祠殿を造営して遷座、加えて金剛鎮護持寺を造り、雪彦山大権現と名付けた。

以来、度々火災で焼失したが改築され、江戸時代に入って姫路藩主等大名の信仰も厚く、社殿は一時降昌をきわめた。

明治維新になって、神仏分離の令により寺院を廃し、新たに高皇産霊神神皇産霊神、誉田天皇(応神天皇)を合祀して現社号となる。

明治3年(1870年)、大火に遭い、本殿を除く社殿・堂宇をことごとく焼失したが、翌年に再建され、それが現在の社殿である。

社殿庇下に、多くの優れた彫刻が施されており、市の文化財に指定されている。明治6年(1873年)、郷社に列した。

例祭は4月29日。神事後、境内に設けられた相撲場で子供の奉納相撲が行われる。また餅撒き、明神太鼓による演奏等、賑やかに行われる。

姫路駅より神姫バス雪彦山行き終点下車、そこから徒歩約40分。

【ご利益】
身体壮健、縁結び、良縁、夫婦和合、家庭円満
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