水分嶺争いに勝った記念日が例祭の、筋金入り「水分」式内名神大社
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[住所]奈良県御所市関屋248
[電話]0745-66-0178 - 葛城一言主神社
葛木水分神社の位置
葛木水分神社(かつらぎみまくりじんじゃ)は、奈良県御所市関屋にある神社。

『延喜式神名帳』にある「葛木水分神社(大和国・葛上郡)」に比定される式内社(名神大社・月次新嘗)。ただし、『延喜式臨時祭』「名神祭」には掲載されていない。

『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条に「葛木水分社一座」とあり、祈雨神祭85座に含まれる。祈年祭祝詞の水分四社の一つ。近代社格では村社。

吉野水分神社都祁水分神社宇太水分神社(中社)とともに大和国四所水分社の一つとして古くから信仰されてきた。

水越川上流北岸に鎮座する。当社から西へ1キロほどのところに祈りの滝がある。御祭神は天水分神国水分神

『住吉大社紳代記』に、土桶を水越に造り田に引くことができたので水分・水越と称し、三輪人をして神を鎮際せしめたとある。

当社は葛城・金剛の水系を代表して大和盆地の西に配置されている。水越峠を越えた河内には上水分社と云われる建水分神社、下水分社の美具久留御魂神社が鎮座している。

『日本三代実録』では、天安3年(859年)1月27日、従五位下より正五位下に昇叙、同年(貞観元年)9月8日、風雨祈願の幣に預かったとある。

境内には元禄15年(1702年)5月の石灯籠があり、大和・河内国境水論勝訴を祈念して献進されたと伝える。社前の不動石仏は天文3年(1534年)の銘がある。

本殿は春日造で桁六尺五寸、拝殿は桁、梁行が三間に一間半。境内社に春日神社、八幡神社、天満神社、三十八神社、御霊神社、市杵島神社、出雲神社があった。

例祭は河内側との水分嶺争いに勝った記念日である12月20日。

問い合わせ先は奈良県御所市の葛城一言主神社

【ご利益】
水、五穀豊穣、し烈な水争いに勝ったことから勝運
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