上鴨川住吉神社神事舞(かみかもがわすみよしじんじゃしんじまい)
種別1:民俗芸能
種別2:その他
公開日:10月4日、5日の秋祭り
指定日:1977.05.17(昭和52.05.17)
都道府県:兵庫県
所在地:住吉神社(加東市上鴨川)

兵庫県加東市上鴨川の住吉神社の祭りに行なわれ、宮座制のもとに伝承されてきた神事芸能で、中世の田楽、能舞などの遺風をよく伝えるものとして貴重である。

10月4日・5日の秋祭りに行われる。

まず、宵宮では、「太刀舞」「獅子」「田楽舞」「扇舞」「高足」などを演じ、続いて翌日の本祭には、これらの曲目の後に、「翁舞」として猿楽風な曲が舞い、語られる。

特に「高足」「翁舞」などは芸能史上特色がいちじるしい。

「高足」は丸太の中ほどに横木をつけたものを用いる。横木に足をかけ、丸太に乗って跳ねる動作を行う。バネのないホッピングに近い。田楽の曲芸。

「翁舞」は、翁や黒式尉などの能面をつけ、謡に合わせて舞う。現在良く見られる翁舞(式三番)と構成がかなり異なっており、田楽能や猿楽能などの古い形態を留めているのではないかと言われている。

保護団体名:住吉神社神事舞踊保存会
重要無形民俗文化財「上鴨川住吉神社神事舞」 - 中世の田楽、能舞の遺風を伝える
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