疾走する馬上から的に矢を射る「流鏑馬(やぶさめ)」の奉納が2015年6月7日、滋賀県大津市神宮町の近江神宮で開催されました。大勢の観客が会場に詰めかけ、写真を撮るなどしながら、眼前で繰り広げられる勇壮な神事に見入っていたと言います。産経新聞が報じています。動画は過去の近江神宮の流鏑馬神事の様子。

近江神宮の流鏑馬は、御祭神の天智天皇が狩り好きだったことにちなんだ恒例行事。これまで文化の日(11月3日、明治天皇の誕生日)に合わせて開催していましたが、天智天皇が日本に時刻制度を導入したとされることから、2015年から「時の記念日」(6月10日)に合わせて、6月上旬におこなうことになったと言います。

文化の日は全国各地で催しが行われ、神社関係で言えば、明治神宮(東京都渋谷区、御祭神は明治天皇)というイメージも強いので、御祭神にちなんだ日付への変更は、その神社の特色を出す意味でも良いことではないでしょうか。

御祭神にちなむと言えば、近江神宮は、天智天皇が百人一首の第一首目を飾ることから、「かるたの聖地」ともされており、『ちはやふる』の聖地でもあります。実写化が発表されていますが、それも楽しみですね。