いくらがわのみや - 美濃国、瑞穂市や安八町、元伊勢の第十四
元伊勢「伊久良河宮」伝承地の一つである天神神社(瑞穂市居倉)
元伊勢「伊久良河宮」(いくらがわのみや)は、『倭姫命世記』に記載される元伊勢の第十四である。

『皇太神宮儀式帳』には「伊久良賀宮」とある。『日本書紀』にも「美濃国」が見え、所在地は美濃国。現在の岐阜県瑞穂市、安八町にあたる。

倭姫命が「坂田宮」より遷り、天照大神を4年間奉斎した。天照大神安住の地、現在の伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)を求める長い旅の途上。
(第十一代垂仁天皇)十年[辛丑]、 美濃国伊久良河宮に遷幸し、四年間奉斎。(『倭姫命世記』 口語訳
近江国から美濃国に入る。美濃国はここ一カ所。次は尾張国に行く。元伊勢「伊久良河宮」の伝承地・候補地は以下の通り。

天神神社

天神神社(瑞穂市) - 古い祭祀形態を示す御祭神、元伊勢「伊久良河宮」の伝承地
[所在地]瑞穂市居倉
[社格等]郷社
[ご利益]縁結び、開運、厄除け

名木林神社

名木林神社 - 元伊勢「伊久良河宮」の候補地、地名の「大森」の元となった社名かも
[所在地]安八郡安八町大森
[社格等]郷社
[ご利益]開運、厄除け

宇波刀神社

宇波刀神社(安八郡安八町) - “物証”ある元伊勢「伊久良河宮」、水害被害多発
[所在地]安八郡安八町森部
[社格等]式内社 - 郷社
[ご利益]開運、厄除け、五穀豊穣、財運

元伊勢を巡る
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