なぐさのはまのみや - 紀伊国、元伊勢の第四、紀国造が領地献上
元伊勢「奈久佐浜宮」伝承地である濱宮(和歌山市毛見)
元伊勢「奈久佐浜宮」(なぐさのはまのみや)は、『倭姫命世記』に記載される元伊勢の第四である。所在地は紀伊国。現在の和歌山県和歌山市毛見にあたる。

豊鍬入姫命が「伊豆加志本宮」より遷り、天照大神を3年間奉斎した。天照大神安住の地、現在の伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)を求める長い旅の途上。
(第十代崇神天皇)五十一年[甲戌]、木乃国奈久佐浜宮(名草浜宮)に遷り、三年間奉斎。この時、紀国造は、舎人 紀麻呂、良き地口・御田を進った。(『倭姫命世記』 口語訳
いきなり紀伊和歌山への奉斎となるのは不明だが、紀国造、つまり原住首長よりの進呈、領地の献上があったことが分かる。元伊勢「奈久佐浜宮」の伝承地・候補地は以下の通り。

濱宮

濱宮 - 日前神宮・國懸神宮の元摂社、元伊勢「奈久佐浜宮」 健康増進に霊験あり
[所在地]和歌山市毛見
[社格等]紀伊国一宮である日前神宮・國懸神宮の元摂社
[ご利益]健康増進

元伊勢を巡る
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