纒向
邪馬台国の有力候補地・纒向遺跡(奈良県桜井市)で、女王・卑弥呼の時代と重なる3世紀中頃の土から、ハーブの一つ「バジル」の花粉が、奈良教育大の金原正明教授(環境考古学)らの調査で確認されました。国内でバジルが見つかった最古の例で、東南アジアから中国を通じて伝わったとみられます。同遺跡の国際交流を示す資料として注目されます。読売新聞が報じています。画像は纏向遺跡辻地区大型建物群跡<庄内式期中枢地域>の様子(出典:奈良県)。

読売新聞からの出だし引用。意図的ではないかもしれませんが、纒向遺跡が邪馬台国の確定的な所在地のような出だし、卑弥呼がバジルを使っていた、というようなニュアンスも感じ取れます。もちろん、邪馬台国の所在地論争は決着しておらず、九州説もまだまだ根強いです。

確かに、海外産の植物花粉が採取されたというのは興味深い発見ですが、それをもって、「同遺跡の先進性がうかがえる」(金原教授)というのはどうでしょう。当時、おそらくは我々が想定している以上に、グローバルな社会だったことの裏付けという側面の方が強いような。

第一、どう考えても纒向遺跡と海外が当時直結していたとは考えられず、纒向遺跡で発見された、ということは、国内に相当の経由地があったことが考えられ、むしろそのネットワークの方が興味深そうですね。

ともかく、報道にある『纒向学研究』は、購入される方は購入していただくとして、もしかするといずれ、こちらのページにアップされるかもしれないので、要注目です。

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