元伊勢「隠市守宮」の候補地、親しまれる祭礼「えべっさん」
[住所]三重県名張市鍛冶町97
[電話]0595-64-1000

蛭子神社(えびすじんじゃ)は、三重県名張市鍛冶町にある神社。

『倭姫命世記』にある天照大神を奉斎した倭姫命が2年間滞在した「隠市守宮」の候補地で、元伊勢の一つであり、伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)の元宮の可能性がある。

神社鳥居に向かって左側に、「隠市守宮(なばりいちもりみや)」の石碑が建っている。境内由緒によれば、当社は往古より現社地に鎮座し、現社名を称していた。

明治40年(1907年)2月4日許可を得て、名張町字鍛治町小字柳原の無格社だった愛宕神社を、次で同41年(1908年)2月25日に本社、境内社、住吉神社、同多賀神社を合祀した。

御祭神は、八重事代主命三筒男命伊邪那岐命火之迦具土命、天照皇大神。

2月上旬に行われる祭礼は、「えべっさん」の愛称で親しまれている。七福神が町内を練り歩くほか、山の幸と海の幸の物々交換の名残といわれるハマグリ市が多くの露店とともにならぶ。

ネコヤナギに大判小判などの縁起物をつけた「吉兆(けっきょ)」が福娘により授与される。

なお、元伊勢「隠市守宮」の候補地は当社の他、同市内に、宇流冨志禰神社(平尾)、三輪神社(現在瀬古口稲荷神社に合祀、箕輪中村)、田村大明神(現在美波多神社に合祀、東田原)、名居神社(下比奈知)がある。

【ご利益】
商売繁盛、大漁満足、火防、海上・交通安全、開運
蛭子神社(名張市) - 元伊勢「隠市守宮」の候補地、親しまれる祭礼「えべっさん」
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