「六月灯」が有名 「日の丸」の発案者で、薩摩藩主島津斉彬を祀る
[住所]鹿児島県鹿児島市照国町19-35
[電話]099-222-1820

照国神社(てるくにじんじゃ、照國神社)は、鹿児島県鹿児島市にある神社。御祭神は、照国大明神。島津家第二十八代当主、薩摩藩第十一代藩主の島津斉彬公。近代社格は別格官幣社、現在は神社本庁の別表神社。国宝「太刀 銘国宗」を所蔵。参拝すれば、御朱印を頂ける。

斉彬は安政5年(1858年)7月に50歳で急逝するが、文久2年(1862年)にその遺志を継いだ弟久光と甥忠義が鹿児島城内西域の南泉院郭内に斉彬を祀る社地を選定し、翌3年5月11日に孝明天皇の勅命による「照国大明神」の神号授与を受けて祠を造営したのが創祀。

翌元治元年(1864年)に改めて東照宮が建っていた地に社殿を造営、現社号を称した。明治6年(1873年)に県社に列し、同15年(1882年)には別格官幣社に昇格。明治維新における斉彬の功績と薩摩藩の役割が考慮されたと考えられる。

斉彬は、現在の日本の国旗「日の丸」の発案者としても知られる。当時は欧米露等の列強が押し寄せ、まだ鎖国の時代。齊彬は、外国船と区別するために、日本の印が必要であると感じ、「日の丸」を総船印にすることを幕府に提案。斉彬の肝いりで築造された、日本初の西洋式軍艦が「昇平丸」に「日の丸」が掲げられたのが起源。

斉彬自身、日の丸について、「日の丸の旗は日本(ひのもと)を日本(にっぽん)といひ且日出づる國と唱ふに相應(ふさわ)し又天照大神の岩戸を出でられしよりこの日本(にっぽん)は開け始めし國なれば夫等(それら)の故事をも考えて発案したものだ」と語っていたという。(公式HP

祭祀では、六月灯(旧暦6月16日)で知られている。「六月灯」自体は鹿児島県下のほとんどの寺社で行われるが、当社のものが最大規模。境内には御祭神の銅像が建ち、また弟久光や甥忠義の銅像もある。

鎌倉時代の備前国の刀工・三郎国宗の代表作「太刀 銘国宗」が国宝に指定されている。現在、鹿児島県歴史資料センター黎明館に寄託・展示されている。

なお、当社は日本のプロサッカーリーグ、Jリーグの鹿児島ユナイテッドFCが必勝祈願を行う神社である。 

【ご利益】
安産、厄除開運、長寿、交通安全、家内安全、合格祈願、病気平癒など

安産祈願・初宮参り・七五三参り・七草参り・厄除開運祈願・長寿祝い・交通安全・家内安全・合格祈願・病気平癒・大祓・社内安全・商売繁盛など公式HP
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