はだか祭りで知られる尾張国総社、国府と同時に創建された国府宮
[住所]愛知県稲沢市国府宮1-1-1
[電話]0587-23-2121

尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ、尾張大国霊神社)は、愛知県稲沢市にある神社。参拝すれば、「国府宮」と大書された御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「尾張大國霊神社(尾張国・中島郡)」に比定される式内社(小社)。

尾張国総社で、尾張五社の一社ともされ、近代社格では国幣小社、現在は神社本庁の別表神社

近くに尾張国の国衙(国府)があったことから、一般には国府宮神社(こうのみやじんじゃ)、国府宮(こうのみや)と呼ばれる。

毎年旧暦1月13日に執り行われる儺追(なおい)神事、通称「国府宮はだか祭り」「はだか祭り」が有名。

七所社「きねこさ祭」、熱田神宮「歩射神事」、あるいは大宮浅間神社「石上祭」とともに、尾張三大奇祭の一つ。

御祭神は尾張大國霊神。尾張人の祖先が当地を開拓する中で、自分達を養う土地の霊力を神と崇めたものとされる。開拓の神ということで、大国主命とする説もある。

尾張国府の創始とともに創建されたもので、尾張国の総社として一貫して崇敬された。

境内別宮の大御霊神社(大歳神之御子である大国御魂神)、宗形神社(田心姫命)とともに国府宮三社と称する。

本社の建築様式は本殿、渡殿、祭文殿、廻廊、拝殿、楼門と並ぶもので「尾張式」と称される。

また、本殿に接する位置には自然石を五個円形に並べた「磐境(いわくら)」があり、社殿建立以前の原始的な祭祀様式を物語るものとして神聖視されている。

室町時代初期の建造である楼門、江戸時代初期の建築である拝殿がそれぞれ国の重要文化財に指定されている。

【ご利益】
厄除け、家内安全など(公式HP
尾張大國霊神社 - はだか祭りで知られる尾張国総社、国府と同時に創建された国府宮
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『日本の神社全国版(111) 2016年 3/29 号 [雑誌]』 - 津島神社、尾張大國霊神社、知立神社
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尾張大國霊神社の御朱印