大洗磯前神社と対になって創建、えびす様スクナビコナを祀る古社
[住所]茨城県ひたちなか市磯崎町4607-2
[電話]029-265-8220

酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)は、茨城県ひたちなか市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「酒烈礒前薬師菩薩神社(常陸国・那賀郡)」に比定される式内社(名神大社)。近代社格では国幣中社、現在は神社本庁の別表神社

県東部、太平洋に面した岬の丘上に鎮座する。那珂川対岸の大洗町にある大洗磯前神社と深い関係にあると言われ、二社で一つの信仰を形成している。

主祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)、配祀神は大名持命(おおなもちのみこと)。主祭神はオオクニヌシの国造りをサポートしたことで知られる。

この組み合わせはちょうど大洗磯前神社とは逆で、対をなしている。当社では少彦名命を七福神のえびす、大名持命を大黒天(だいこく)と見なしている。

『日本文徳天皇実録』によると、斉衡3年(856年)のこととして、当地に不思議な現象があり、その後、「われは大奈母知(おおなもち)・少比古奈命(すくなひこなのみこと)である。

昔、この国を造り終えて、東の海に去ったが、今人々を救うために再び帰ってきた」と託宣したという。これが創建。大洗磯前神社の創建もこれに基づく。

当社周辺海岸の岩石群は南に約45度に傾斜して並んでいるが、その内の一部の北に傾いた部分、すなわち「逆列(さかつら)」の地名が社名の由来とされる。のちに酒の神様を祀るところから「酒列」となったとされる。

中世には廃絶し、社殿もなくなっていた。近世になって水戸藩二代藩主徳川光圀により造営の起工がなされ、三代藩主綱條により現在地に遷座がなされ、再興。旧鎮座地は一の鳥居の辺りと伝えられている。

拝殿正面上部のリスとブドウの彫刻は、左甚五郎の作とされる。また、二の鳥居左右の狛犬は、昭和の石工・飯塚兵吉の作。

参道の樹叢は椿・タブノキ・スダジイなどからなる広葉樹林で、県の天然記念物に指定されている。

【ご利益】
医薬・酒造、海上安全、大漁満足、五穀豊穣、商売繁盛、縁結び(公式HP
酒列磯前神社 - 大洗磯前神社と対になって創建、えびす様スクナビコナを祀る古社
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