えびす様の総本社、国譲りを擬した神事が伝わる出雲国風土記に載る古社
[住所]島根県松江市美保関町美保関608
[電話]0852-73-0506

美保神社(みほじんじゃ)は、島根県松江市美保関町美保関にある神社。えびす様の総本社とされる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

えびす神としての商売繁盛の神徳のほか、漁業・海運の神、田の虫除けの神として信仰を集める。また、「鳴り物」の神様として楽器の奉納も多い。

『延喜式神名帳』にある「美保神社(出雲国・島根郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では国幣中社、現在は神社本庁の別表神社。出雲國神仏霊場第八番。

右殿に大国主神の子の事代主神、左殿に大国主神の后の三穂津姫命(みほつひめのみこと)を祀る。三穂津姫命は大国主神の幸魂奇魂(さきみたま・くしみたま)である大物主神の后神。

事代主命は神屋楯比売神(かむやたてひめ)と大国主神との間の子供なので義理の母親にあたる。

創建の由緒は不詳であるが、8世紀に編纂された『出雲国風土記』の神社台帳に記載される古社。『出雲国風土記』には、大穴持命と奴奈宣波比売命の間に生まれた「御穂須須美命」が美保郷に坐すとの記述がある。

中世より横山氏が神職を世襲した。近世ごろから「大社だけでは片詣り」と言われるようになり、出雲大社とともに参拝者が増えるようになった。出雲大社とあわせて「出雲のえびすだいこく」と総称される。

明治18年(1885年)に国幣中社に列せられ、第二次大戦後は神社本庁の別表神社となった。

本殿 附:棟札18枚が国の重要文化財に指定されているほか、諸手船2隻、奉納鳴物846点、そりこ1隻が重要有形民俗文化財に指定されている。

神事として、青柴垣(あおふしがき)・諸手船(もろたぶね)が知られている。国譲り神話に因むもの。

12月の諸手船神事は、大国主命が国譲りの是非を相談するため息子の言代主神に使者を送った場面を再現。

4月の例大祭・青柴垣神事は、国譲りを決めた言代主神が船を青柴垣に変えてその中に身を隠すが、再び神として甦る様子を再現。

1年間鶏肉鶏卵を避け、毎日海で身を清めた2人の当屋が前日から断食し、青柴垣を飾った2隻の船に乗り、港内を一周後、当社に参拝、奉幣する。その際奉られるのが波剪御幣(なみきりごへい)。

えびすとしての1月7日の初ゑびす祭のほか、5月5日には神迎神事、8月7日には虫探神事があり、9月中旬には中学生の少女が正装で舞う浦安の舞が奉納されることでも知られている。

なお、えびす宮総本社としては兵庫県西宮市の西宮神社がある。こちらはヒルコ系のえびすであり、系統が違う。

【ご利益】
商売繁昌、海上安全、歌舞音曲、学業、五穀豊穣、夫婦和合、安産など(公式HP
美保神社 - えびす様の総本社、国譲りを擬した神事が伝わる出雲国風土記に載る古社
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