蓬莱山と扶桑樹―日本文化の古層の探究
・刊行:2008/9
・著者:岡本健一
・出版:思文閣出版

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中国伝来の神仙思想のうち、不老長生の仙境「蓬莱山」のイメージと、生命更新の仙木「扶桑樹」のシンボルが、日本の古代文化におよぼした影響の諸相を、歴史考古学的に明らかにする。

「蓬莱山」と「扶桑樹」は古墳時代を解き明かすうえで二大キーワードであるはずが、なぜか古代史や考古学の分野では、長らく見過ごされてきた。20年前より「前方後円墳=蓬莱山起源」説を提唱してきた、元新聞記者でもある著者の研究集大成。

岡本 健一は、1937年京都市生まれ。1961年京都大学文学部史学科(国史専攻)卒業。毎日新聞社入社。京都支局・社会部・学芸部に勤務。学芸部長・論説委員・特別編集委員を経て、1999年客員編集委員。京都学園大学人間文化学部教授。2008年定年退職。その間、「“稲荷山鉄剣銘発見”のスクープと一連の解説」で日本新聞協会賞グランプリ(1979年)、「長年の公正な文化財報道と啓発的な著作」で藤森栄一賞(長野県考古学会賞、1999年)。

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