・所在地:大阪府堺市堺区東湊町6丁目、協和町1丁目

・時 期:4世紀後半
・時 代:古墳時代前期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:消滅
・指 定:-

【概要】
百舌鳥古墳群に属す、すでにほぼ消滅した全長110メートル程度の前方後円墳。2013年7月の調査で、葺石や埴輪片が初めて見つかった。

築造は4世紀後半とみられ、百舌鳥古墳群最古級だったことも分かり、同時期の乳岡古墳とともに、古墳群の中で最も大阪湾寄りに位置。海岸近くから巨大古墳群が形成され始めたことを示すとされる。

その際、見つかった葺き石は墳丘の裾に積み上げたとみられる石列。長さ16メートル、幅1.4メートル、高さ0.5メートルで直線上に並んでいた。前方部の一部とみられる。

付近からは、腕輪を模した車輪石(直径約20センチ)の破片が1点出土。盾や、身分が高い人の傘の形をした埴輪片も多数出土し、形状や特徴などから4世紀後半とみられる。

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