タマノオヤの墳墓も伝わる、宝石、眼鏡、時計の神は周防国一宮
[住所]山口県防府市大字大崎1690
[電話]0835-21-3915

玉祖神社(たまのおやじんじゃ)は、山口県防府市にある神社。通称たまっさま。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「玉祖神社二座(周防国・佐波郡)」に比定される式内社(小社)。歴史的な一宮としての周防国一宮で、近代社格では国幣中社、現在は神社本庁の別表神社「全国一の宮会」に加盟している。

同市内にある同名の神社三社、および大阪府八尾市にある玉祖神社は当社から勧請を受けたもので、当社はこれら玉祖神社の総本社。御祭神は玉祖命(たまのおやのみこと)と不詳一柱。石凝姥命とする説などがある。

玉祖命は玉祖連の祖神とされる。岩戸隠れの際に勾玉を作った神であることから宝石関係者、レンズのことを「玉」ということから眼鏡関係者、水晶を使用することから時計関係者より信仰を集める。

玉祖命・石凝姥命ともに日本神話では岩戸隠れの段に初出し、天孫降臨の段では五伴緒として天孫邇邇芸命とともに天降った。

社伝によれば、御祭神の玉祖命がこの地で亡くなったため、社殿を造営して祀ったのに始まるとされ、附近には玉祖命の墳墓と伝えられる「玉の石屋」がある。

平安時代には周防国一宮として崇敬を受け、中世以降も歴代領主から崇敬された。神階は康保元年(964年)に従一位まで昇った。

明応6年(1494年)、九州の戦陣から帰った領主大内義興が当社を含め周防国内の5社に戦勝報告し、当社はその筆頭であったことから、改めて一の宮としての地位を確立。

その他は、二宮が出雲神社、三宮が仁壁神社、四宮が赤田神社、五宮が朝田神社周防五社詣とも呼ばれる。

例祭の前日の夜に「占手神事」(うらてしんじ)が行われる。神功皇后が三韓征伐の際に当社で軍の吉凶を占ったことに由来すると伝えられる。

相撲のような所作を行う神事で、夜の神事、占手相撲とも呼ばれる。県指定の無形民俗文化財。

また、天然記念物に指定されている黒柏鶏発祥の地とも言われ、境内には顕彰碑が建つ。境内で数匹が飼育されている。

当社は臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選」として、また、なお、進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。

海上自衛隊の多用途支援艦「すおう」の艦内神社に分祀したという。

【ご利益】
もとは鏡だが、転じて現在では宝石、眼鏡、時計の神
玉祖神社 - タマノオヤの墳墓も伝わる、宝石、眼鏡、時計の神は周防国一宮
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玉祖神社の御朱印
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