神宮125社、内宮・摂社 序列23位の星占いで農耕の吉凶を見る神を祀る
[住所]三重県度会郡玉城町上田辺字朝久田2466
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棒原神社(すぎはらじんじゃ)は、三重県度会郡玉城町上田辺にある神社。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の摂社の一社。内宮摂社27社の第23位。伊勢神宮125社めぐりの中で外城田めぐりの一社。

『延喜式神名帳』にある「榛原神社(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(小社)。

玉城町にある13の内宮摂末社のうちの一社。地域で「杉の森」と呼ばれる丘の上に鎮座し、88段ある石段を登ったところに社殿がある。

「すぎはら」としているが、『延喜式神名帳』の写本によっては「おいはら」と訓読するものがある。

社地の面積は1町7反2畝6歩(約1万7078平方メートル)、社殿は神明造の板葺。玉垣と鳥居を備える。

古代の社地は3町四方(約2万9751平方メートル)、長さ6尺(約1.8メートル)×広さ4尺(約1.2メートル)×高さ7尺(約2.1メートル)の社殿を二つ有した。

社地は「朝久田古墳群」と呼ばれる古墳群があり、小規模ではあるが、円墳10基、方墳14基が見つかっている。社地の南側には水田が広がるり、天気が良ければ、西方に伊勢三山が望める。

御祭神は天須婆留女命御魂(あめのすばるのみことのみたま)、御前神(みまえのかみ)。鎮座地周辺の丘陵の守護神。

名は昴(すばる)に由来し、星を利用した農耕の吉凶を占っていたものと考えられる。

玉城町内にある狭田国生神社に祀られている速川比古命と速川比女命は御祭神の子。また、江神社の御祭神・長口女命も天須婆留女命御魂の子だと考えられている。

玉城町内に鎮座する摂末社の中では最も歴史の浅い神社で、荒木田氏が周辺を開拓した後の奈良時代に創建された。当時は当社の前に御前神社が建てられていた。

戦国時代には廃絶し、寛文3年(1663年)9月8日に坂手国生神社とともに河邊精長以下の神職らが遷宮を行って再興された。再興の際に御前神社は当社に統合された。

復興に当たっては社地が不明になっていたため、相当の苦労があったという。社殿は大正7年(1918年)8月に建て替えられた。

三節祭(月次祭・神嘗祭)、祈年祭、新嘗祭、臨時奉幣祭の際には神職らが社頭で祭祀を執り行う。

【ご利益】
星を利用した農耕の吉凶を占う神で、農業神

皇大神宮(内宮)摂社
序列1 朝熊神社 (伊勢市朝熊町)
序列2 朝熊御前神社 (伊勢市朝熊町)
序列3 園相神社 (伊勢市津村町)
序列4 鴨神社 (度会郡玉城町)
序列5 田乃家神社 (度会郡玉城町)
序列6 田乃家御前神社 (度会郡玉城町)
序列7 蚊野神社 (度会郡玉城町)
序列8 蚊野御前神社 (度会郡玉城町)
序列9 湯田神社 (伊勢市小俣町)
序列10 大土御祖神社 (伊勢市楠部町)
序列11 国津御祖神社 (伊勢市楠部町)
序列12 朽羅神社 (度会郡玉城町)
序列13 宇治山田神社 (伊勢市中村町)
序列14 津長神社 (伊勢市宇治)
序列15 堅田神社 (伊勢市二見町)
序列16 大水神社 (伊勢市宇治)
序列17 江神社 (伊勢市二見町)
序列18 神前神社 (伊勢市二見町)
序列19 粟皇子神社 (伊勢市二見町)
序列20 川原神社 (伊勢市佐八町)
序列21 久具都比賣神社 (度会郡度会町)
序列22 奈良波良神社 (度会郡玉城町)
序列23 棒原神社 (度会郡玉城町)
序列24 御船神社 (多気郡多気町)
序列25 坂手国生神社 (度会郡玉城町)
序列26 狭田国生神社 (度会郡玉城町)
序列27 多岐原神社 (度会郡大紀町)

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