神宮125社、内宮・別宮 アマテラスの荒魂を祀る、正宮に準じる別宮第1位
[住所]三重県伊勢市宇治館町

荒祭宮(あらまつりのみや)は、三重県伊勢市宇治館町にある神社。

伊勢の神宮(伊勢神宮)、神宮125社の一社で、皇大神宮(内宮)の境内にあり、内宮・別宮の一社。伊勢神宮125社めぐりの中で内宮めぐりの一社。

『延喜式神名帳』にある「荒祭宮(伊勢国・度会郡)」に比定される式内社(大社)。

同じく内宮の境内にあるものに、内宮別宮の風日祈宮、内宮所管社の滝祭神御酒殿神御稲御倉由貴御倉四至神がある。

御祭神は天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)の荒御魂(あらみたま)。

同じく荒魂を祀る神社に、やはり内宮の別宮である瀧原竝宮があり、それと対になって、和魂を祀る神社に瀧原宮がある。

内宮正宮北方にある。別宮とは「わけみや」の意味で、正宮に次ぎ尊いとされる。「荒魂を祭る宮」の意味とするのが定説。

『神宮雑例集』によると、創建は第11代垂仁天皇26年10月で、内宮の正殿と同時に建てられた。

天照大神荒魂を祀る内宮の別宮は境外に瀧原竝宮(たきはらならびのみや)があるが、荒祭宮は内宮に月讀宮月讀荒御魂宮伊佐奈岐宮伊佐奈弥宮、瀧原宮、瀧原竝宮、伊雑宮、風日祈宮、倭姫宮と、あわせて10ある別宮の中で第1位。

他の別宮よりも社殿が大きく、神御衣祭(かんみそさい)は豊受大神宮(外宮)では行わないが、内宮正宮と荒祭宮では毎年5月と10月に行なわれる。

内宮正宮参拝後に参拝するのが正しいとされ、正宮石垣の角の籾種石(もみだねいし)を右手に見ながら右へ進み、稲を納める御稲御倉(みしねのみくら)、古い神宝を納める外幣殿(げへいでん)を左手に見ながら進んだ先の石段を一度降り、次の石段を上っていくというのが順路。

この時に降りる石段には4つに割れ「天」の字のように見える石がある。この石は踏まぬ石と呼ばれ、避けて通らなければならないとされる。

踏まぬ石は天から降って来たと伝えられる。当宮に参拝できない場合のため、籾種石の近くに石畳の当宮遥拝所が設けられている。

【ご利益】
光華明彩しく、六合の内に照り徹らせり

皇大神宮(内宮)別宮
序列1 荒祭宮 (伊勢市宇治)
序列2 月讀宮 (伊勢市中村町)
序列3 月讀荒御魂宮 (伊勢市中村町)
序列4 伊佐奈岐宮 (伊勢市中村町)
序列5 伊佐奈弥宮 (伊勢市中村町)
序列6 瀧原宮 (度会郡大紀町)
序列7 瀧原竝宮 (度会郡大紀町)
序列8 伊雑宮 (志摩市磯部町)
序列9 風日祈宮 (伊勢市宇治)
序列10 倭姫宮 (伊勢市楠部町)

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