『たまゆら』でお馴染み、江戸期の街並みを残す広島・竹原の神社
礒宮八幡神社 - 広島・竹原
[住所]広島県竹原市田ノ浦1-6-12
[電話]0846-22-2529

礒宮八幡神社(いそのみやはちまんじんじゃ)は、広島県竹原市にある神社。建久5年(1194)、鎌倉幕府の御家人・後藤兵実元が幕府の方針により、後藤家の守護神として、吉名の地に、宇佐神宮の分神霊を勧請したのが始まりとされる。

実元は徳の高い人で、吉名だけではなく周辺地域の人に慕われ、没後、人々が自分たちの氏神として、鳳伏山(竹原高校南側の小山)に遷座した。鳳伏山が半島状の地形だったため「礒宮」と呼ばれるようになった。

万治3年(1658)、神官の唐崎正信に宇佐神宮の神託があり、現在地に遷座。大正時代、広島県の史跡に指定されたが、昭和42年(1967年)、集中豪雨により山が崩れ、300年以上の歴史を誇っていた本殿、拝殿などが全て崩壊した。現在の社殿は、昭和51年(1976)に再建されたもの。

境内には「忠孝岩」がある。尊王論者であった、第五代神官の唐崎常陸介信徳が、境内の心字池のほとりにあった千引石に、中国の文天祥の筆跡による「忠孝」の二文字を、自らの手で刻んで残したといわれるもの。

昭和28年(1953)に境内に建立された唐崎常陸介の顕彰碑は、竹原の旧家の吉井章五翁と竹原出身の村上定の二人が立案し、碑文は徳富蘇峰、揮毫は書道家・上田容熙(別名 上田桑鳩)によるもの。

29 毎年、初詣には1万5000人が参詣して賑わい、9月中旬に行われる秋の例大祭には「ふとん太鼓」が町内を練り歩く。この例大祭のほか、礒宮三大祭として、6月晦日の夏越祭、7月中旬の祇園祭がある。(きてみんさい竹原

江戸時代の街並みを色濃く残した竹原を舞台としたアニメ『たまゆら』でも、当社が描かれており、当社のみならず、竹原市全体が『たまゆら』の聖地となっている(アニメ聖地の神社)。

【ご利益】
八幡神としての厄除け
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