「上を向いて歩こう」や『あの夏で待っている』ゆかりの小諸城址にある神社
[住所]長野県小諸市丁本丸跡314
[電話]0267-22-3421

懐古神社(かいこじんじゃ)は、長野県小諸市にある神社。神社本庁に属する。小諸城址公園・懐古園の主要部の地主でもある。懐古園(旧小諸城跡)内にあり、旧城の本丸に建てられている。参拝には懐古園の入場料が必要となる。

1881年(明治13年)4月に小諸城跡を懐古園として整備した際に、旧小諸藩の士族らにより、同藩を治めた牧野氏の歴代藩主の霊を藩政時代から城内の鎮守神として祀られていた天満宮・火魂社と合祀して現在地に建立された。

御祭神は小諸藩主牧野氏歴代の霊、菅原道真(天神)、火之迦具土命(ヒノカグツチノカミ)。現在の社殿は1987年(昭和62年)11月に改築されたものである。

小諸城は、武田信玄のころ山本勘助らにより現在の縄張りとし、豊臣秀吉天下統一のとき小諸城主となった仙石秀久により完成された城。社殿の傍には小諸城の縄張りをしたという伝説がある山本勘助が愛用したといわれる鏡石が置かれている。

城下町より低い位置に城を築いた「穴城」は全国的にも珍しく、「日本百名城」の一つ。仙石秀久が築いた「大手門」や野面石積みの石垣は400年前のまま当時の姿で残されている。現在の「三の門」に掲げられた扁額は徳川宗家十六代当主・徳川家達の筆によるもの。

28 明治の文豪・島崎藤村をはじめ、若山牧水、高濱虚子、臼田亜浪のゆかりの地であり、多くの歌碑を見ることができる。小林亜星、永六輔が第二次大戦でこの地に疎開していたため、「小諸 わが想い出」を二人に作詞作曲してもらった、という。「上を向いて歩こう」は永六輔が戦時中の小諸時代、この地での悲しい思い出から作詞されたとも。(小諸市観光協会

懐古園としては、400年を超える苔むした石垣の緑と、黄、橙、朱に染まる紅葉した園内のケヤキやモミジ、そしてカエデなどの樹々とのコントラストで知られる紅葉の名所。11月上旬に見頃を迎える。

アニメ『あの夏で待っている』の作中で、当社本殿や三の門、参道にある城址の石垣などが忠実に描写されていることでも知られている(アニメ聖地の神社)。

【ご利益】
当地の守護神、学問の神、火防の神
懐古神社 - 「上を向いて歩こう」や『あの夏で待っている』ゆかりの小諸城址にある神社
【関連記事】
紅葉の名所で知られる神社 - 特に有名な、10月下旬から11月にかけて行って得する神社一覧
アニメ聖地の神社 - 聖地 of 聖地s 巡礼のための、漫画・アニメの作中に登場する神社の一覧
岡本健監修『マンガ・アニメで人気の「聖地」をめぐる神社巡礼』 - 『あの夏で待っている』
長野県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、長野県に鎮座している神社の一覧