家康を久能山から日光山に改葬する際に法要が行われた川越の東照宮
[住所]埼玉県川越市小仙波町1-21-1
[電話]049-222-5556

仙波東照宮(せんばとうしょうぐう)は、埼玉県川越市にある神社。近代社格では無格社。全国に100社以上分布する東照宮の一社で、全国東照宮連合会に加盟している。

日光東照宮
(栃木県・日光市)、久能山東照宮(静岡県・静岡市)と並ぶ三大東照宮の候補の一つとされる。御祭神は徳川家康公(東照大権現)。

元和2年(1616年)に死去した徳川家康の法要は、久能山から日光山に改葬される際の元和3年(1617年)に、天海僧正によって喜多院で行われ、木像の家康公像を祀ったのが創祀。

天海僧正はさらに寛永10年(1633年)、現在地に社殿を造営して11月16日遷祀、同年12月24日に後水尾天皇から東照大権現の勅額が下賜された。

1638年(寛永15年)の川越大火で焼失するが、第三代将軍徳川家光によって川越藩主で老中の堀田正盛が造営奉行に命ぜられ、幕府によって再建された。江戸時代を通じ社殿や神器等全て江戸幕府直営であった。

石鳥居は寛永15年(1638年)に堀田正盛が奉納したもの。本殿のまわりには歴代の川越藩主が献燈した石灯籠が並ぶ。拝殿にある三十六歌仙絵額は岩佐又兵衛筆で知られ国宝。岩槻藩主の阿部重次が奉納した「鷹絵額十二面」は狩野探幽作で知られる。

童謡『あんたがたどこさ』発祥の地と言われる。

本殿や瑞垣、唐門、拝殿及び幣殿、石鳥居、随身門などが国の重要文化財に指定されている。

公式サイトを見る限り、現在、川越八幡宮の管理下にあるか。当宮と川越八幡宮の両神社の斎主を務めるのは榊原茂宮司(神職身分:浄階一級)。

なお、日本三大東照宮は、日光と久能山は動かないものの、最後の一社について、当社のほか、鳳来山東照宮(愛知県・新城市)、滝山東照宮(愛知県・岡崎市)などもそう称される場合がある。

【ご利益】
家内安全、身体健全、厄除開運、交通安全、商売繁盛、事業繁栄など。
仙波東照宮 - 家康を久能山から日光山に改葬する際に法要が行われた川越の東照宮
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