神武天皇が日本そのものの神を祀ったのが起源、歴代天皇即位の祭典
[住所]大阪府大阪市天王寺区生玉町13-9
[電話]06-6771-0002

生國魂神社(生国魂神社、いくくにたまじんじゃ)は、大阪府大阪市天王寺区にある神社。難波大社(なにわのおおやしろ)ともいう。地元では生玉(いくたま)さんの通称で親しまれている。

『延喜式神名帳』にある「難破坐生国咲国魂神社二座(摂津国・東生郡)」に比定される式内社(名神大社・月次相嘗新嘗)。近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社

生島(いくしま)大神・足島(たるしま)大神を主祭神とし、相殿に大物主大神を祀る。

主祭神二神は、宮中でも神祇官西院において生島巫(いくしまのみかんなぎ)によって祀られる式内社「生嶋巫祭神二座」である。

歴代の天皇即位の際には国家の祭祀として二神を祀る八十嶋神祭(八十島祭)が行われた。

伝承によれば、神武東征の際に、初代神武天皇が難波碕(現在の上町台地)の先端に日本列島そのものの神である生島大神・足島大神を祀り、国家安泰を祈願したことに始まるという。

第15代応神天皇以降、第16代仁徳天皇難波高津宮含め、代々の難波宮の宮城近くに鎮座し、同じく神祇官西院で祀られた御祭神を祀る坐摩神社(大阪市中央区)とともに重視された。

神名帳の他に、『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条に「難波大社二座」とあり、祈雨神祭85座に含まれる。

戦国時代、豊臣期の大坂城の詰之丸、現在の現在の天守閣周辺に鎮座していた。

天正8年(1580年)に石山合戦の戦火により焼失。1583年(天正11年)、豊臣秀吉による大坂城築城に際して現在地への移転が決定された。

秀吉は300石の社領を寄進して社殿を造営し、1585年(天正13年)に遷座。

この時に造営された社殿は「生国魂造」と呼ばれ、流造の屋根の正面の屋上に千鳥破風、唐破風さらにその上に千鳥破風と三重に破風を乗せるという独特の建築様式。

1615年(元和元年)には大坂夏の陣の兵火にかかったが、徳川秀忠によって再建され、これまで通り300石の社領が寄進された。

例祭は毎年9月9日。7月11日-12日には大阪三大夏祭りの一つとしても知られる生玉夏祭(いくたま夏祭)が行われる。

平成26年(2014年)には戦災によって途絶えていた練り歩き式の陸渡御が70年ぶりに復活した。11日は宵宮祭、12日には疫病退散を願い、元鎮座地の大坂城へ陸渡御が行われる。

境内社に、皇大神宮・住吉神社・天満宮・鴫野神社・城方向八幡宮・家造祖神社・浄瑠璃神社・鞴神社・稲荷神社(祐徳稲荷神社の御分霊)・源九郎稲荷神社・精鎮社がある。

【ご利益】
国土・大地の守護神、人間生活万般の守護神
生國魂神社
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『延喜式神名帳』神祇官西院23坐の主な関連社
御巫等祭神八座……大宮売神社(京都府京丹後市)
座摩巫祭神五座坐摩神社(大阪市中央区)
御門巫祭神八座櫛石窓神社(兵庫県篠山市)
生嶋巫祭神二座……生國魂神社(大阪市天王寺区)
生國魂神社の御朱印