斑鳩大塚古墳
円墳とされていた斑鳩町の斑鳩大塚古墳(5世紀前半)で、前方後円墳か、前方部が小さいホタテ貝形古墳(帆立貝柱型古墳)だった可能性を示す前方部が見つかり、調査した奈良大と町教委が2015年3月24日発表しました。従来の想定より規模も大きくなり、古墳の被葬者などを考える上で重要な発見となると言います。読売新聞が報じています。画像は斑鳩大塚古墳の発掘測量日誌、2013年時点のもの(出典:奈良大学)。

斑鳩大塚古墳は、昭和28年(1953年)の橿原考古学研究所による発掘調査の結果、銅鏡、石釧(いしくしろ)、筒形銅器、甲冑片、武器など多数の副葬品が出土し、直径35メートル程度の円墳と考えられてきました。

古墳時代の斑鳩の歴史を解明するうえで重要な文化財であるにもかかわらず、その後長く調査が行われず、規模や形状など多くの情報がいまだ不明のままでした。2013年ごろから奈良大学と斑鳩町が断続的に調査を実施していました。

2014年3月、周濠や埴輪片、墳丘を覆っていたとみられる葺き石を初めて確認したと発表されました。しかし、当時においても「豪華な円墳だったらしく」とされ、やはり古墳全体の形状については未解明のままでした。

今回は、その古墳の形状に迫る発見と発表。前方部の全体的な規模はまだ分からないようですが、単純な円墳ではなく、方丘部が接続するような形であることは確実であり、前方後円墳の場合、5世紀であることを考えると、被葬者の地位が一気に向上することになります。

現地説明会は3月29日(日)午後1時から。荒天中止。お問い合わせは斑鳩文化財センターまで、電話:0745-70-1200。詳細はこちらの斑鳩町公式サイトにも掲載されています。

【関連サイト】
斑鳩大塚古墳調査日誌 - 奈良大学と斑鳩町教育委員会による古墳調査の記録