山北のお峰入り(やまきたのおみねいり)
種別1:民俗芸能
種別2:風流
公開日:概ね5年に1度(超レア
指定日:1981.01.21(昭和56.01.21)
都道府県:神奈川県
所在地:足柄上郡山北町皆瀬川の大野山や神明社など

この「お峰入り」の発祥については祥かでなく、その歴史はかなり古いものと思われるが、「大神宮御祭礼帳」文久3年(1863年)の確かな記録が残っている。起源は南北朝時代といわれ、概ね5年に1度の開催と言われる。

お峰入りという名称は、一般には修験道の入峰修行を意味するものであり、この地の「お峰入り」は、これと同じものではないが、かつては皆瀬川地区は山岳修行の行場の一つであり、現在お峰入りに参加している人々もその道統の人達である。

神奈川県足柄上郡山北町皆瀬川の大野山(標高723メートル)や神明社などで行われ、特に「お峰入り」の中の「修行踊」は山伏修行の印象をよく表現している。

この踊りは、皆瀬川の各地区の人々が分担し行ない、構成人員は81人、役は29種ある。地域の人々は現在は共和小学校に集合し、校庭で全歌舞を演じてから神明社にお練りし、社前で再度演じる。

お練りの途中竜集山を仰ぐ所に集まるといっせいに万燈を振る。歌舞は「みそぎ」「満月の歌」「棒踊り」「鹿枝踊り」「棒踊り」「修行踊り」「歌の山」「四節踊り」「五色踊り」「棒踊り」の十種が伝承されている。

この「お峰入り」は、大規模な風流芸能の一つで、地方的特色の顕著なものである。

保護団体名:お峯入り保存会
重要無形民俗文化財「山北のお峰入り」 - 起源は南北朝? 5年に1度の風流芸能
【関連記事】
超レアな日本文化・祭り - 国の重要無形民俗文化財の中で毎年は見られないもののまとめ
神奈川県の重要無形民俗文化財 - 都道府県別に整理