チャッキラコ(ちゃっきらこ)
種別1:民俗芸能
種別2:風流
公開日:毎年1月15日
指定日:1976.05.04(昭和51.05.04)
都道府県:神奈川県
所在地:海南神社(三浦市三崎) 

神奈川県三浦市三崎町に伝えられるもので、海南神社の神事。左義長(さぎちょう)の舞、初瀬踊ともいわれ、1月15日に踊られる。2009年(平成21年)9月の第1回登録で、ユネスコの無形文化遺産に登録された。

踊り手は、おおよそ幼稚園の年中児-小学6年生の女の子。晴着姿で1本(「二本踊り」では2本)の扇を手に踊る。楽器による演奏はなく、音頭取りと呼ばれる女性たちの唄にあわせて踊る。

当日まず踊宿で御本膳と呼ぶ食事をすませ、御本宮様(海南神社の御祭神)の前で一踊りしたあと、町内の家々をめぐって踊る。踊には「はついせ」「チャッキラコ」「二本踊」「よささ節」「伊勢参」「鎌倉踊」の六曲があり、それぞれ扇、綾竹などを手にして踊る。

チャッキラコの名は、採物のコキリコから音転訛したものともいわれる。踊とはいいながら、囃子のことばを返しながらのその姿は軽快な舞の要素もあるなど近世初頭に流行した小歌踊をしのばせる。

保護団体名:ちゃっきらこ保存会
重要無形民俗文化財「チャッキラコ」 - 神奈川・三浦に伝わる少女たちの踊り
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