歓喜神社とも、1300年前の男女性器祭祀跡に建立された神社
[住所]和歌山県西牟婁郡白浜町1-1
[電話]0739-42-2589

阪田神社(さかたじんじゃ)は、和歌山県西牟婁郡白浜町にある神社。歓喜神社とも。もとは波静かな入り江で、まとまった数の民が集落を営んでいたものと考えられ、白浜町発祥の地と位置付け、この地を1の1番地として登録したという。

ご由緒によれば、昭和30年(1955年)、考古学者で大阪学芸大学助教授だった鳥越氏が当地を発掘、社殿形式直前に祭祀した祭祀跡を発見した。約1300年前のものとされ、国内では異例な完全な姿で、祭壇の遺跡が発見された古文化財という。

砂岩礫を並べた直径1メートル弱の不整円形の環状列石の内部より、多量の滑石製品が出土したという。須恵器、土師器、製塩土器、土錘、剣形石製品などと原型不明の鉄片などが検出。神籬(ひもろぎ)の跡とみられる。

敬神の念が篤い古代紀南の氏子たちが万物の根源たる大元霊の大神様を坂田山に祀り、奉祀したが、大津波のため付近一帯が海水に流され、以来荒廃、長い間埋もれていたとされる。

この遺跡を保存するために建立されたのが当社。御祭神は伊邪那岐命(イザナギ)、伊邪那美命(イザナミ)の二柱で、御神体は遺跡として発掘された、万物の根源たる陰と陽、つまり女陰と男根を象った造形が刻み込まれた大岩。

境内には男根や女陰を象った御神体や奉納物が多数あり、一部はおさすりできる。女子は男性器を、男子は女性器をさすることでご利益を得られるという。

日本がイザナギとイザナミの合体から始まったことを考えれば、祭祀跡遺跡を活用した、神話世界とよく辻褄があった神社ということができる。

当社は、インドを中心に古今東西の陰陽の接合美術を集めた白浜美術館の近くにあり、性文化の一大拠点ともなっている。温泉地であり、観光目的には最適。

毎年4月に白浜町発祥の地を記念する阪田祭祀遺跡式典(4月1日)、縁結びの神様として、参拝者に記念品贈呈される歓喜神社大祭(4月1-30日)が行われる。

【ご利益】
「日常歓喜びの生活」夫婦円満、子宝安産、縁結び
坂田神社(白浜町) - 歓喜神社とも、1300年前の男女性器祭祀跡に建立された神社
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