・所在地:奈良県磯城郡川西町唐院

大王(オオキミ)墓候補

・時 期:4世紀末~5世紀初頭
・時 代:古墳時代前期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:国の史跡

【概要】
4世紀末~5世紀初頭に築造された、馬見古墳群の北群に属する前方後円墳。古墳は国の史跡、出土品は重要文化財。

墳形規格が同じで、関わりが深いと考えられている川合大塚山古墳の、西方約1キロの寺川左岸上の微高地で、交通の要衝に位置。別名島根山古墳。周辺の古墳とともに三宅古墳群を形成する。

盾型の周濠を含めた長さは265メートル、幅175メートル。墳丘長は200メートルを超えると考えられている。東西くびれ部には造り出しがある。墳丘からは葺石と埴輪列(朝顔形円筒、家形、盾型、靫形)が検出。また、西側くびれ部から祭祀に用いられたと考えられる植物製の籠が出土した。

後円部中心に竪穴式石室があるようで、石室天井石が周囲に持ち出されている。石材は兵庫県の竜山石。過去の盗掘で副葬品の多くは持ち出された。その際に散逸したと思われる遺物は、一部アメリカの博物館にも展示されている。

1996年の調査で前方部頂から粘土槨が検出。東西10.5メートル、南北3.4メートルの墓坑内に全長8.5メートル、幅1.7-2メートルの粘土槨があり、その棺外には滑石製勾玉、臼玉、管玉、琴柱型石製品など2500点が散在していた。

棺上粘土からは車輪石80、鍬形石21、石釧32、鉄小刀5が封じ込められていた。棺内には碧玉製合子3、銅鏡3、大型管玉5、竪櫛11、首飾り1、手玉1があった。手玉の存在から被葬者は女性の可能性がある。
島の山古墳(奈良県・川西町) by Googleアース - ぶっちゃけ古事記
【関連サイト】
島の山古墳 - Wikipedia