土田遺跡 - 大定町公式サイト・大定町の文化財
奈良県の大淀町教委は2015年2月21日午後1時から、発掘調査をしていた土田遺跡(つったいせき、同町土田)の現地説明会を開くと言います。4時までの予定で、雨天中止。毎日新聞が報じています。写真は土田遺跡、すでに店舗内の地下に保存されている、とのこと(出典:大定町公式サイト)。

土田遺跡は、従来から縄文時代、弥生時代の土器と石器が散布する遺跡として知られていました。近年、大型店舗の新築にともない、奈良県立橿原考古学研究所による発掘調査が実施されていました。

その結果、弥生時代中期の円形住居と古墳時代の6世紀後半頃のカマド付き竪穴住居、7世紀から8世紀にかけての奈良時代の掘立柱建物や庭園の遺構などがみつかり、長期に渡っていとなまれた複合遺跡であることがわかりました。

今回の調査では、江戸時代の水田跡が確認されたほか、17世紀ごろに瀬戸(現在の愛知県)で焼かれた茶道具の天目茶わんの底部分も出土。江戸時代の耕作で交じったらしい石器材料のサヌカイトの破片などもあったと言います。

今回は発掘体験も行われるとのこと。