もともとは伊豆諸島の神も、現在はオオヤマツミとコトシロヌシ
[住所]静岡県三島市大宮町2-1-5
[電話]055-975-0172

三嶋大社(みしまたいしゃ)は、静岡県三島市にある神社。『延喜式神名帳』にある「伊豆三島神社(伊豆国・賀茂郡)」に比定される式内社(名神大社・月次新嘗)。歴史的な一宮としての伊豆国一宮で、総社ともされる。

近代社格では官幣大社、現在は神社本庁の別表神社「全国一の宮会」に加盟している。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社名は戦前、「三島神社」と称したが、戦後は「三嶋大社」としている。歴史的には、三島大社/三嶋大社、三島社/三嶋社、三島宮/三嶋宮など。

御祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)。「三嶋大神(みしまのおおかみ)」または「三嶋大明神(みしまだいみょうじん)」と総称される。

オオヤマツミとコトシロヌシは、古事記においては特に接点がない。後世の祭神比定の研究過程で両者が祭神と認定されて今に至っているというのが通説。

有力な説としては、この二柱は後世の付会であり、三嶋神は「御島神」すなわち伊豆諸島の神を意味し、噴火の盛んな伊豆諸島で原始的な造島神・航海神として祀られたのが始まり、とするもの。

オオヤマツミの総本社とも言うべき大山祇神社においても、どちらかと言えばオオヤマツミは海神的な要素が強く、伊豆諸島の“海”は分かりやすいが、火山とは結び付きづらい。しかし、現在は山の神として広く信仰されている。

大山祇神社は社家がニギハヤヒ及び物部系。当社では直接的にそれらを見出すことは難しいが、伊豆国造はやはり物部系で、つながりがある。

古事記においては、直接的な海神的要素はないが、娘であるサクヤと、天孫ニニギの子・山幸彦が明らかに海神と同盟を組むストーリーとなっており、オオヤマツミも若干ながら海と関連付けることができるかもしれない。

なお、コトシロヌシは国譲りにおいて入水したのが海(どちらかと言えば日本海側ではあるが)であり、その兼ね合いから、美保神社(島根県松江市)を代表とするえびす神としての要素も今では普遍的にみられるため、もともと“海”とはゆかりが深い。

境内摂社に若宮神社があるが、これは元伊豆国二宮で、二宮八幡宮と呼ばれていた社。もともとは、当社の御子神を祀った神社で、物忌奈命神社と同じ御祭神。当社への遷座に伴い、伊豆国三宮だった浅間神社が二宮に昇格したという。

浅間神社の他、伊豆国三宮から五宮まで、いずれも当社の摂社などで、三嶋大社八所別宮などにも含まれる神社で構成されている。

・三宮 楊原神社(三島市北田町。浅間神社とともに言われる場合がある)
・四宮 広瀬神社(三島市一番町)
・五宮 日隅神社(三島市大社町。五宮は、当社境内案内板による)

国宝の梅蒔絵手箱がある。鎌倉時代、源頼朝の妻・北条政子の奉納と伝わる手箱。本殿、幣殿及び拝殿(附 棟札1枚)を含め、重要文化財は多数。「三島神社のキンモクセイ」として、国の天然記念物に指定されている。

源頼朝が特に崇敬した神社としても有名。頼朝ゆかりの伊豆山神社(静岡県熱海市)、箱根神社(神奈川県足柄下郡箱根町)を詣でることを源頼朝二社詣というが、当社も含めると、源頼朝三社詣となる(源頼朝詣)。

江戸時代には知立神社(愛知県知立市)、熱田神宮(愛知県名古屋市)とともに東海道三大社の一つに数えられた。

海上自衛隊の護衛艦(退役)「しらゆき」の艦内神社に分祀していたという。「しらゆき」の艦内神社は他に、金刀比羅宮亀山神社由加神社本宮を勧請していた。

2015年4月ごろ、奈良・京都など世界遺産含む寺社に油のようなものがまかれていた被害が相次いだ事件で、被害に遭った一社。

【ご利益】
山、森、農業の神、商工漁業の神、商売繁盛、必勝祈願、満願成就(公式HP
三嶋大社 - もともとは伊豆諸島の神も、現在はオオヤマツミとコトシロヌシ
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