相馬野馬追(そうまのまおい)
種別1:風俗慣習
種別2:娯楽・競技
公開日:毎年7月最終土・日・月曜日
指定日:1978.05.22(昭和53.05.22)
都道府県:福島県
所在地:太田神社(南相馬市)、中村神社(相馬市)、小高神社(南相馬市)

相馬野馬追は、南相馬市の相馬太田神社相馬小高神社、相馬市の相馬中村神社相馬三妙見社による合同例祭に合わせて執行される行事である。

7月23日は、出陣と宵乗りが行われ、甲胄姿の騎馬武者が雲雀が原の本陣まで行進し、宵乗競技が行なわれる。

24日は、野馬追いで、再び雲雀が原へ集結し、甲胄競馬の後、神旗を騎馬武者が奪い合う。夜には小高神社周辺の山や田に篝火をいっせいに焚く。

25日は野馬懸で、裸馬を騎馬武者が追いたて、最後に御小人が素手で捕えて小高神社に献ずる。

この行事は、往時の放牧が盛んであった時代の風習をもとにした武士姿の騎馬戦による競技で、よくこの地方の民俗を反映している。特に25日に行われる野馬懸は、我が国の基盤的な生活文化の特色をよく示すものとして重要である。

東北地方の著名な夏祭りの中でも、その先駆けと見なされ、東北六大祭りの一つとして紹介される場合もある。

保護団体名:相馬野馬追保存会
重要無形民俗文化財「相馬野馬追」 - 武士姿の騎馬戦による競技、福島・相馬
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福島県の重要無形民俗文化財 - 都道府県別に整理