遊佐の小正月行事(ゆざのこしょうがつぎょうじ)
種別1:風俗慣習
種別2:年中行事
公開日:毎年1月1日(滝ノ浦)、3日(女鹿)、6日(鳥崎)
指定日:1999.12.21(平成11.12.21)
都道府県:山形県
所在地:遊佐町女鹿、滝ノ浦、鳥崎

この行事は、遊佐町の女鹿・滝ノ浦・鳥崎の3地区に伝承される小正月の行事で、アマハゲと呼ぶ来訪神が各家を訪問するほか、鳥追いやホンテ焼きなどの行事も行われる。

アマハゲは、ケンダンを着て赤鬼や青鬼などの面をつけた若者が各家を訪問して餅を配る。鳥追いは、ヨンドリ・ヨナカドリ・ヨアケドリ・アサドリの4回行われ、太鼓に合わせて鳥追い唄を歌いながら集落内をまわる。

ホンテ焼きは、門松や注連縄などとともにケンダンを焼く行事である。

遊佐のアマハゲは、男鹿のナマハゲなどと同系統の小正月の来訪神の行事であるが、包丁などは持たず、新年の祝福と豊作を約束して護符の餅をやりとりするなどの特色を有しており、滝ノ浦のように無言で独特の所作を行うなどの地域的特色も有している。

また、来訪神と鳥追い・ホンテ焼きなどが組み合わされて伝承されている点でも小正月行事の典型的なものとして重要である。

保護団体名:遊佐のアマハゲ保存会
重要無形民俗文化財「遊佐の小正月行事」 - 来訪神アマハゲ、組み合わせに特徴(山形)
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