・刊行:1981/1
・著者:(編さん)佐伯有清
・出版:創元社

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邪馬台国基本論文集 1』には、安藤正直「邪馬台国は福岡県山門郡に非ず」も収録されている。

その中で安藤正直は、邪馬台国は「ザマタ」「サマタ」と読むべきで、福岡県山門郡を伊都国として、奴国も不弥国も投馬国も邪馬台国も、伊都国を起点とする道のりを記した。

いわゆる放射説であり、先の豊田伊三美に次ぐ、後の榎一雄に繋ぐ論。邪馬台国を熊本県下益城郡美里町佐俣と比定した。

明治以降の九州説においては、絶対的優勢だった山門郡を否とし、九州の他の地域に比定する新しい動きといえる。

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安藤正直の放射説 - 三品彰英編著『邪馬台国研究総覧』P274