・所在地:兵庫県朝来市和田山町東谷
・経緯度:北緯35度33分95.27秒 東経134度84分44.55秒

・時 期:4世紀後半
・時 代:古墳時代中期前半
・形 状:円墳
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
東に派生する狭い尾根部の突端に位置する南北30メートル、東西36メートル、高さ5メートルの大型円墳。近くには巨大な前方後円墳である池田古墳があり、池田古墳群を構成している。

1971年(昭和46年)、和田山バイパスの建設工事に伴い全面発掘調査が行われ、地山を彫り込んでつくられた埋葬部分(主体部)には木棺に埋葬された遺骸と大量の副葬品が発見された。

銅鏡6面、石釧4個、石製合子1個(身のみ)、琴柱形石製品1個、勾玉・管玉が80個以上、刀剣・工具類が13点余り出土した。

出土した銅鏡6面のうち3面の三角縁神獣鏡は、畿内の大和政権が配付したものといわれている。築造形態及び木棺の規模・出土品などからみて4世紀後半の古墳と推定され、この地方における首長層の墳墓であると考えられている。

墳丘下にトンネルをつくって道路を通して保存対策がとられている。しかし、これは保存というより、破壊ではないか、という声もある(参考写真)。出土品は、朝来市埋蔵文化財センター「古代あさご館」にて展示・保管されている。

【関連サイト】
城ノ山古墳 - 但馬情報館